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メタバースの新しい標準化団体設立 Meta、Microsoftらが参加もAppleは不在

 話題沸騰中のメタバースで、そうそうたるメンバーからなることもあって、Metaverse Standards Forumの発足はメディアの注目を集めた。発表では「参加は簡単な同意書にクリックするだけで、無料で開放されている」と説明しており、できるだけ多くの参加者を目指していることがうかがわれる。

 しかし、そこには“あるべき名前”が欠けている。

 まずApple。Reutersは「AppleはMRヘッドセットを今年か来年に発表すると予想され、メタバースの競争において独占的なプレーヤーになるとみられている」と述べ、参加メンバーの中に名前がないことを指摘する。

 Reutersは、そのほかのあるべき名前として、「Pokemon Go」のNiantic、ゲームプラットフォームのRobloxなどを挙げている。また、「“Project Iris”でARヘッドセットを開発中とうわさのGoogleの名がない」と指摘するメディアもある。

 特にAppleの不在は多くのメディアの関心を引いている。Apple情報通のアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は自身のMediumで、メタバース市場の動向と予測をまとめている。

 その中で、Appleは2023年1月にAR/VRヘッドセットを発表する予定で、「没入型ゲーム/マルチメディアエンターテインメントの需要をさらに加速させる」としながら、「Appleは競争力を持つ業界のリーダーであり、現時点で新団体に参加する必要はない」と記している。