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データスクレイピングに適法判断 LinkedIn/hiQ訴訟

プラットフォーマーとスクレイピング

 今回の判決を受け、LinkedInは次のようにコメントして、訴訟を継続する姿勢を見せている。

 「ユーザーのデータが無断で持ち出され、同意していない方法で使用されるのは許容しがたい」「LinkedInのユーザーはLinkedInを信用している。これこそが、われわれのプラットフォーム上で許可のないスクレイピングを禁じる理由だ」

 ユーザーデータを集約して公開するプラットフォーマーの一部では、第三者企業がスクレイピングを行うことに対する反発が起こっている。

 例えば、顔認識技術のClearview AIに対して複数社が法的対抗手段をとっていることをCyberscoopやTechCrunchは挙げている。Clearview AIはSNS上の顔写真をスクレイピングして人物データベースを作成し、政府機関などに販売している。なお同社のビジネスは、プライバシー、人権の面からも批判を受けている。

 プラットフォーマーにはジレンマがある。データを公開しないと検索エンジンに登録されず、サービスに支障をきたす。だが、公開して不本意な利用をされるのは許せないというわけだ。

 一方でデータスクレイピングは広く行われるようになっている。現在のAIのモデルを作成するには、とにかく大量のデータが必要となる。データスクレイピングは、データを集めるための最も手軽な手法だ。

 このまだまだ議論は続きそうだ。