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検知に薬品開発にAIが活躍 新型コロナウイルス対応

通行人毎秒15人の体温もチェック

 一方、監視社会の象徴として評判の悪い中国本土の顔認証システムも一定の役に立っているようだ。Business Insiderによると、Baiduと、顔認証技術ベンチャーのMegviiが、2月から発熱者を顔認証と温度センサーでみつけるパイロットプログラムを北京で開始した。

 例えば、Megviiのシステムでは、一つの駅で16のチェックポイントのモニタリングも可能で、最大で毎秒15人の体温をチェック。ほぼ無人で運用できるという。

 新型コロナウイルス対応で、AIはさまざまな支援を提供している。だが、これらは画期的ではあるが、まだ新しい手法であることも確かだ。Forbesは「AIやニューラルセットは問題の解決に使われるし、たくさんのことを予測できるが、モデルを調整するためには、さらに変数が必要だ」というHedgeChatterの共同創業者James Ross氏のコメントも紹介している。