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“ポストiPhone”探るApple サブスクリプション一挙発表

 Appleが動画ストリーミングなど一連のサブスクリプションサービスを発表した。Apple TVをアップグレードした「Apple TV+」、ニュースや雑誌コンテンツの「Apple News+」、そしてゲームの「Apple Arcade」の3つ。好調と言われる「Apple Music」を追い風にしたいところだが、楽観はできないとの見方が多い。

満を持して動画ストリーミング参入

 Appleが発表したサブスクリプションサービスで、まずメディアの目を引いたのは動画だ。Apple TV+は、従来のライセンスコンテンツに加え、オリジナルのTV番組、映画などを配信。独自コンテンツを展開している「Amazon」「Netflix」「Hulu」などと競合することになる。

 後発ではあるが、そこはApple。発表会ではSteven Spielberg氏、Jennifer Aniston氏、(米国ではトークショーで知らぬ者のない)Oprah Winfrey氏などが登場し、Spielberg氏の「Amazing Stories」(邦題・世にも不思議なアメージング・ストーリー)など7点のオリジナル作品を配信すると発表した。

 このApple TV+に合わせて、「Apple TV channels」と最新の「Apple TV」アプリケーションも発表した。Apple TV channelsは、文字通り動画サービスチャンネルを集めたサービスで、Apple TV+のほか、「HBO」「SHOWTIME」「MTV Hits」などCATVの有料チャンネルも並ぶ。ワンストップでさまざまな動画サービスを楽しめるようにする。

 この窓口になるのが最新のApple TVアプリケーションで、「Amazon Prime」「Hulu」など150以上のストリーミングサービスや「iTunes Store」の動画コンテンツも利用できるようになるという。

 Apple TVアプリケーションは5月からiPhone、iPad、Apple TVの無料アップデートとして提供開始。秋にはMac向けアプリケーションも公開する。さらに、他社のスマートテレビやモバイル端末にも対応させる予定だ。