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ゲームストリーミング「Project Stream」発表 Googleの勝算は

ゲーム市場をうかがうGoogle

 Googleがビデオゲームのストリーミングサービスを開発しているという情報は最近では今年2月、ニュースサイトThe Informationが消息筋の情報として伝えていた。「Yeti」というコードネームで、Chromecastあるいはオリジナルのコンソールで動作。ハードウェア部門の担当とされていた。

 しかし、10月の発表を伝えたBusiness Insiderによると、同プロジェクトはGCP(Google Cloud Platform)が主導。Chromeブラウザだけで動作することからも、完全にハードアウェアに依存しないクラウドサービスとして出来上がったことがうかがわれる。

 Yetiは、2月時点では本当にローンチできるかは不明だったようだ。The Informationによると、Googleは2017年年末商戦にYetiを開始したかったが、明らかになっていない複数の理由で遅れたという。その一方で同社は、ゲーム業界のベテラン、Phil Harrison氏をハードウェア事業のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーに迎え、ゲームタイトルについても開発者との協議を進めていた。

 同じ時期、Fortuneもゲーム業界関係者の話として、Yetiの存在を伝えていた。「主要なゲームパブリッシャー数社がGoogleと協業」し、2019年の年末商戦のサービス開始を狙って開発中としていた。

 Googleにとってゲーム分野の取り組みはこれが初めてではない。約5年前にもゲーム業界のベテラン、RJ Mical氏を雇い入れるなど体制強化を進めてきたほか、ビデオゲーム・ストリーミング配信プラットフォームのTwitchの買収も試みた(Twitchは最終的に、Amazonに買収された)。なお、「Pokemon GO」のNianticはGoogleのスピンオフだ。