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AWSがブロックチェーンに本格参入 「Kaleido Blockchain Business Cloud」発表

クラウドベンダーがこぞって提供

 AWSは今年4月、テンプレートを利用してEthereumやHyperledger Fabricベースのネットワークを数ステップで構築できるというブロックチェーンフレームワーク「AWS Blockchain Templates」を発表した。Kaleido Blockchain Business Cloudはこれに続く本格的なサービスになる。

 だが、ブロックチェーンビジネスを狙っているのはAWSだけではない。同社は後発の方だ。

 ブロックチェーンを戦略の1つに掲げてきたIBMは、ブロックチェーンを構築できるプラットフォーム「IBM Blockchain Platform」や、ブロックチェーン・アズ・ア・サービス「IBM Blockchain as a Service」を提供している。Oracleも2017年秋に「Oracle Blockchain Cloud Service」を発表した。システムベンダーとして頭角を現しているHuaweiも「Huawei Blockchain Service」を発表したところだ。

 AWSとパブリッククラウドで激しく争うMicrosoftも、ブロックチェーン・アズ・ア・サービス「Azure Blockchain as a Service」「Azure Blockchain Workbench」などを提供済みだ。そこに「ビジネスになることは何でも進出する」と評されるAmazonが参入したことで、この分野は熱気を帯びている。

 仮想通貨情報サイトのCointelegraphは、ブロックチェーン技術は将来の技術だと強調。現在の動きを、「中央化してきたパブリッククラウド事業者が、分散化を特徴とするブロックチェーンを進めている」と説明する。

 またCointelegraphは、起業・マーケティングのインフルエンサーとして知られるNeil Patel氏の意見を紹介する。いまやAmazonやMicrosoftもブロックチェーンを「受け入れるしかない」というものだ。