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コンテナ利用が着実に増加、課題は「セキュリティ」から「管理」へ

仮想マシンの置き換えソリューションではない

 興味深いのが仮想マシンとの関係だ。ハイパーバイザー技術を使って仮想サーバーを作成できる仮想マシンに対し、コンテナを利用した仮想化では、同一のOS上にコンテナ化したアプリケーション実行環境を作成する。技術的に異なるものだが、対比されることが多い。

 Cloud Foundry Foundationの調査では、コンテナ利用の用途として最も多かったのが「アプリケーション開発環境」で54%だった。以下、「リソースを共有する簡単な方法として」(42%)、「バージョン化されたランタイム環境」(36%)、「OS環境」(33%)と続く。「仮想マシンのリプレース」は30%で、最下位だった。

 ClusterHQの調査でも、「仮想マシンライセンスの支出を抑えるため」はわずか3%。最多は、「開発の効率性を改善するため」の38%で、次が「マイクロサービスアーキテクチャのサポート」(36%)だった。

 こうしたことから、「コンテナは仮想マシンと比較されることが多いが、開発者は仮想マシンを置き換えるために使っているのではないようだ」(ClusterHQ)としている。