クラウド特捜部
AWSのクラウド型仮想デスクトップ「Amazon WorkSpaces」を試す
(2014/6/4 06:00)
Amazon WorkSpacesを試してみた
Amazon WorkSpacesを利用するには、AWSのアカウントが必要になる(AWSのアカウントは無償で取得できる)。AWSのアカウントを取得後、Webブラウザを使ってAWSマネージメントコンソールにサインインすると、AWSで使用できるサービスが一覧表示される。この中から、Amazon WorkSpacesというサービスを選択すればいい。
Workspaceの作成は3ステップで行える。AD連携を行わないなら「Quick Setup」を、もしAD連携を使うのなら「Advanced Setup」を選択する。今回はAD連携を使用しないので、「Quick Setup」を選択した。
Amazon WorkSpacesは、Standard、Standard Plus、Performance、Performance Plusの4つのバンドルが選択できる。4つのバンドルからどれを利用するかを選択して、ユーザー名、名(First Name)、姓(Last Name)、電子メールアドレスなどを入力すれば、自動的にAmazon WorkSpacesが作成される。初回のAmazon WorkSpacesデプロイメントには、20~30分ほどかかる。
5月末現在、Amazon WorkSpacesが提供されているリージョンは、US East(N.Virginia)、US West(Oregon)、EU(Ireland)、Asia Pacific(Sydney)がある。まだ、Tokyoリージョンでは、サービスが提供されていない。
ちなみに、IE11でAWSマネージメントコンソールのAmazon WorkSpacesにアクセスした場合、画面が崩れてしまう。できれば、FirefoxやChromeを使う方がいい。
Amazon WorkSpacesの作成が終了すると、入力した電子メールアドレスに、AWSからメールが送られてくる。このメールには、Amazon WorkSpacesをアクティベートするためのURLが入っている。このURLをクリックして、パスワードを入力する。画面上には、ユーザー名、姓名、メールアドレスなどが表示されている。
パスワードの入力をすると、画面がAmazon WorkSpacesの専用アクセスソフトをダウンロードするURLに切り替わる。ここで、必要なソフトをダウンロードして、インストールしておく。
Amazon WorkSpacesアクセスソフトを初めて起動すると、先ほどのメールに書かれているRegistration Codeの入力が要求される。このRegistration Codeで、アクセスするWorkspaceを切り変えている。
さらに、ユーザー名、パスワードを入力すれば、Amazon WorkSpacesが画面に表示される。
初回起動したAmazon WorkSpacesは、Windows Server 2008 R2のアップデートが行われていないため、Windows Updateを行っておく必要がある。多数のアップデートが存在するため、最終的にアップデートが終了するまで、時間がかかる。このあたりは、導入した月にアップデートをあてたマスターを選択できるようにしてほしい。
また、Amazon WorkSpacesにインストールされているアプリケーションのアップデートも行われていない。今回は、Amazon WorkSpaces Standardを使用したため、Adobe Acrobat ReaderとFirefoxのアップデートも必要になる。
Amazon WorkSpacesには、ローカルデバイスのフォルダを同期させるAmazon WorkSpaces Syncというアプリケーションが用意されている。このアプリケーションをクラウド側とローカルPC側(Windows、Mac)にインストールすると、指定されたフォルダを同期するようになる。
この機能を使えば、ローカルPCとAmazon WorkSpaces側で作成されたドキュメントやデータ、プログラムなどを共有できる(指定したローカルPCのフォルダにアプリケーションをコピーすれば、自動的にAmazon WorkSpacesに転送してくれる)。