特別企画

ランキングで振り返る、エンタープライズ/クラウド業界動向(4月~6月)

【4月】

 4月にはクラウドのセキュリティ団体発足に関する話題が1位に。2010年には国際団体・CSA(Cloud Security Alliance)日本支部も設立しており、クラウドセキュリティの監査やベストプラクティス形成、情報共有などに関する取り組みが進んでいる。

 2位には、オラクルのSPARCサーバーの記事がランクインした。かつて一世を風びしたSPARCやSolarisの記事は未だに人気が高く、多くの読者にお読みいただいている。すでに自社では利用していない場合も多いはずだが、以前は何らかの形でかかわっていた方が、たくさんいらっしゃるのだろう。

 4位に入っているWindows XPのサポート終了に関する記事も、年間を通して多くお読みいただいている。これは、身近な問題として非常に関心があるのだろう。

【5月】

 ビッグデータ分野では、実際の利活用の話題も目立ってきた1年だった。1位に入ったのは、ビッグデータ利用時のプライバシーに関する意識調査に関する記事。ここでは意外なことに自分の生活者情報をビッグデータとして企業に活用されることについて、比較的抵抗感が少ないことが判明。もちろんプライバシー情報として一定の配慮が求められているが、「期待と不安が同程度」など期待も感じていることが分かった。

 2位にはJR東日本が7000台のiPad miniを導入した話題が。3月にはANAによるGoogle Apps大規模導入の話題がランクインしたが、ここ最近、交通機関による大規模な事例を目にすることが多くなった。

 8位のEMC ViPRは画期的なSoftware-Difined Storage製品として注目を集めた。ネットワークではSDNへの注目が増しているが、ストレージなど他の領域でも“Software-Difined”への動きは加速している。

編集部