NEC、「SAP S/4HANA」グローバルERPテンプレートを国内初提供

　NECは4日、「SAP S/4HANA」に対応したグローバルERPテンプレート「NECマルチカントリモデル」を発売した。「SAP S/4HANA」に対応したテンプレートの提供は国内初とのこと。

　SAP S/4HANAは、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」専用に開発された業務アプリ製品群で、膨大な経営データの高速処理・分析を可能としており、現在会計機能「SAP Simple Finance」が提供されている。

　今回のテンプレートは、複数国の経営データの統合管理を可能とし、グローバルな経営状況のリアルタイムかつ柔軟な把握・分析を実現する。親しみやすいユーザーエクスペリエンスを提供する「SAP Fiori」を活用し、直感的な操作による多様な切り口での分析や、経営状況を一目で把握するための数値データのビジュアル化などが可能なUIを採用している。

　また、アジア・米州を中心とした15カ国・地域の税制および商習慣に対応。さらに自動車部品業、組立製造業、プロセス業務向けの標準プロセスを備えるとともに、NEC自身のSAP ERPによる基幹システム全面刷新のノウハウも盛り込んだグローバル導入・展開方法論が提供される。これらにより、SAP S/4HANA導入期間を最大で1/2に短縮できるという。

　テンプレートの価格は500万円（税別）から。システム構築費は別途必要。NECは今後3年間で50社への導入を目指す。