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S&J、多様なセキュリティログを集約・長期保管できる「CSIRT-Pro」を提供

生成AIによる調査機能、SOARによる自動対処機能なども搭載

 S&J株式会社は15日、利用企業のセキュリティログを蓄積するセキュリティデータレイクを基盤に、SOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)による自動対処、生成AIによる調査支援を統合したサービス「CSIRT-Pro」の提供を開始した。

 CSIRT-Proは、SIEM(Security Information and Event Management)・SOAR・生成AIを統合したセキュリティプラットフォーム。顧客が利用するSaaSやEDRなど、企業環境のさまざまな場所に日々生成される膨大なセキュリティログを集約し、必要な時に検索・分析できるセキュリティデータレイクを備えており、こうしたログの収集・保管から、検知、調査、対処までを一貫して実現できるという。

 ログの取り込み時に形式を定義する必要があった従来のSIEMと異なり、セキュリティデータレイクでは、ログをそのまま蓄積し、必要になった時点で解析する「データレイク」方式を採用しているため、従来のSIEMのように、機器追加やログ仕様変更のたびに設定作業を行う必要がなく、日々の運用負荷を軽減できる。

 また、保管するログを高効率で圧縮する点も特徴。S&Jのベンチマーク環境で約9.3倍のデータ圧縮率を実測しており、効率的に保管を行えるほか、内部のエンジンに列指向型オープンソースデータベース「ClickHouse」を活用することで、高い圧縮率と検索の高速性を両立した。さらに、ログ本体をオブジェクトストレージ上に置く設計を採用しているため、アプリケーション層でのデータ複製が不要で、保管コストの抑制を実現。主要クラウド型SIEMと比較して、サービス価格を約3分の1に抑えられているとのこと。

 こうして蓄積されたログに対しては、生成AIを用いたセキュリティ調査機能を提供。例えば、「このアカウントの直近30日間における異常な挙動を洗い出して」といった自然言語による指示を行うと、S&Jがサイバー攻撃の監視・事故対応で蓄積してきた知見を組み込んだ生成AIが、検索結果の解釈や次に確認すべき観点の提示を支援する。

 加えて、生成AIとの対話で組み立てた調査・対処の手順をSOARのPlaybookとして保存可能。例えば、不審なアカウントを検知した場合、自然言語で過去の挙動を調査し、その結果に応じてアカウントの無効化や関連端末の隔離などのPlaybookを実行できる。

 なお、顧客のログはすべて国内のデータセンターに保管され、国外へ移転することはない。企画・開発からサポートまでを国内で行っており、契約・サポートともに日本語で完結するとのことだ。

 プランとしては、1日あたりのログ取り込み量などに応じた6段階の契約プランを用意した。有料プランの料金(税別)は、5GBまでの場合で月額4万円から。