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「SAP HANA」環境の効率的な構築・運用、EMCジャパンとNECが支援

 日本電気株式会社(NEC)とEMCジャパン株式会社は20日、SAPのインメモリプラットフォーム「SAP HANA」環境の効率的な構築・運用を実現する「SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューション」を発売した。価格は3000万円(税別)から。両社は3年間で20セットの提供をめざす。

 同ソリューションは、SAP認定を取得したEMCのユニファイドストレージ「EMC VNXシリーズ」と、NECのSAP HANAアプライアンスサーバー「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」を組み合わせて提供するもの。

 顧客は1台のEMC VNXシリーズストレージを複数台のSAP HANAアプライアンスサーバーで共有することで運用を効率化できる。自社の既存EMCストレージを利用して、短期構築することも可能。また、EMCストレージが有するデータ保護などの運用機能を用いて、より信頼性・可用性の高いHANA環境を構築できるとしている。

 なお、「SAP HANA テーラード・データセンター統合」のシステム構成においては、HANAのインストールや、SAPが定める性能・可用性など各種要件の基準値達成を顧客自身で行う必要がある。今回のソリューションでは、EMCジャパンが最上位パートナー(プラチナパートナー)であるNECとともに、環境構築手順や各種要件の基準値達成、および運用機能に関する事前検証・評価を共同で実施しているのも特長という。

 運用機能に関する事前検証・評価内容は以下の通り。

  • 無停止バックアップソフト「EMC SnapView Snapshot」を活用したバックアップやデータ復元
  • HANAのデータコピー機能「SAP HANA System Replication」と、NECの高可用性クラスタリングソフト「CLUSTERPRO」を活用した障害時自動切り替え
  • NEC High-Performance Appliance for SAP HANAの将来のスケールアップを想定したデータやログの領域拡張
  • NEC High-Performance Appliance for SAP HANAとEMC VNXシリーズの組み合わせにおけるハードウェアリソース・プロセス・ログなどの統合監視

 価格は、NEC High-Performance Appliance for SAP HANA(512GBメモリ)×2台と「EMC VNX5400」の標準構成で3000万円(税別)から。

川島 弘之