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Progress Corticon、電子レセプト解析ソフトのビジネスルール管理エンジンに採用

アイ・エス・ビーの「fineRezept/ファインレセプト」

 株式会社アシストは28日、同社が取り扱うBRMS(ビジネスルール管理システム)「Progress Corticon」が、株式会社アイ・エス・ビーに採用されたと発表した。アイ・エス・ビーの電子レセプト解析ソフト「fineRezept/ファインレセプト」(以下、ファインレセプト)のビジネスルール管理エンジンとして利用される。

 保険加入者が医療機関を受診した場合、受診者負担分は窓口で直接支払われるが、残りの医療費は医療機関がレセプト(診療報酬明細書)を作成し、保険組合や公的機関に請求する形になる。ただしレセプトは、4000種類以上の複雑多岐にわたる診療報酬ルールに準拠するよう求められ、記載内容が診療報酬ルールを満たしていなければ診療報酬が減額されたり支払い遅延になるなど、その金額が大きいほど病院経営に大きな影響をおよぼす。

 また、診療報酬ルールは2年に1回のペースで大幅に改定されるほか、方針発表から実施までタイトなスケジュール(12月に基本方針発表、翌年2月に改定案答申、4月から全国一律で現場運用開始)が求められるため、システム変更の猶予期間が短く、不具合の多発や対応遅れが大きな課題となっていたという。

 アイ・エス・ビーが6月より提供を予定している「ファインレセプト」は、独自のノウハウをもとにしたチェック機能により、請求の見落としや算定条件不足といった記載不備を防止できるよう、医療機関を支援するサービス。アシストが提供するProgress Corticonをビジネスルール管理エンジンとして採用することで、診療報酬ルール改定に加えて、医薬品などのマスターデータの最新化にも迅速に対応できるなど、レセプトに関する課題を解決するという。

 アイ・エス・ビーでは、特に診療報酬ルールの改定時期において、Progress Corticonの特長であるExcelライクなGUIベースのルール管理機能により、ノンプログラミングかつ短期間でのルール改定対応が可能なこと、ルールデバッグ機能によりシステム品質向上と工数低減の両立が可能なことなどが、大きな効果をもたらすものと期待している。

石井 一志