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朝日生命、保険契約時の機械査定エンジンに「Progress Corticon」を導入

 株式会社アシストは10日、朝日生命保険相互会社が、自社が国内で提供している米Progress SoftwareのBRMS(ビジネスルール管理システム)「Progress Corticon」を採用したと発表した。保険契約時の機械査定(自動査定)エンジンとして、2014年12月からシステムの本稼働が開始されているという。

 朝日生命では、保険加入時の書類に入力された情報を機械査定することで、人手による記載内容の査定工数を削減し、査定時間の迅速化を図っているが、査定で用いる制約条件や判定基準といったビジネスルールは複雑かつ多岐にわたっているほか、新規保険商品の取り扱い開始時には、さらに新しいルールが追加されてくる。

 このため、メインフレーム上で稼働していた従来の機械査定システムでは、ビジネスルールの追加/変更に伴うプログラム改修にかかる工数が大きい、プログラムが複雑化する一方である、限られた技術者しか改修作業ができないといった課題があったという。

 そこで朝日生命では、医務査定システムのビジネスルールエンジンとして導入実績があるProgress Corticonを、機械査定システムのエンジンにも導入した。これによって、保険査定ルールの変更に伴うシステム改修を、メインフレーム側のプログラム変更ではなく、業務部門でのGUI画面操作で直接行えるようになったため、改修コストの低減と作業の効率化の実現が期待できるとのこと。

 また、ビジネスルールの追加作業の工数が削減され、新規保険商品の市場投入時のシステム改修期間についても短縮が見込まれている。

石井 一志