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富士通、企業向けタブレット・ノートPC新製品~世界初の手のひら静脈認証対応ノートなど

 富士通株式会社は、Windows 8.1などを搭載した企業向けパソコン11シリーズ15機種を10月8日より販売開始すると発表した。ここではタブレットおよびノートPC製品6機種をお伝えする。

新製品を加えた富士通の企業向けタブレット・ノートPCラインアップ

豊富なオプションで多彩なスタイルで使えるタブレット新製品

 タブレット新製品は、いずれも防水対応で、12.5型フルHDの「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q704/H」と10.1型の「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q584/H」(10.1型)の2製品。価格は「Q704/H」が16万2200円から、「Q584/H」が11万7100円から。10月下旬から提供を開始する。

「ARROWS Tab Q704/H」
「ARROWS Tab Q584/H」

 「Q704/H」は、さまざまな用途に利用可能なタブレット製品のハイエンド機。WAN対応モデルも用意する。CPUは、intel Core i3/i5/i7から選択可能。スリムキーボード、クレードル、ハンドストラップ、ショルダーストラップ、キーボード・ドッキングステーションと豊富なオプションが用意されている。キーボード・ドッキングステーションはバッテリーを内蔵しており、より長時間の駆動が可能になる。

 多彩なオプションを利用することで、タブレット単体の「タブレットスタイル」のほか、ノートPCのような「キーボードスタイル」、「クレードルスタイル」とシチュエーションに合わせて3つのスタイルで利用可能。また、ハンドストラップやショルダーストラップを利用することで、屋外作業時の情報確認や入力時にもタブレットを安定して保持できる。

 搭載OSは、「Q704/H」ではWindows 8.1/8.1 Pro(64bit)のほか、windows 7も選択可能。Windows 7は、Windows 7(32bit)と、Windows 8.1のダウングレードライセンスのWindows 7(64bit/32bit)から選択できる。

 「Q584/H」はAtomZ3770プロセッサを搭載した情報閲覧がメインの用途を想定した普及モデルのため、OSはWindows 8.1(64bit/32bit)のみとなっている。

「704/H」キーボードスタイル
「704/H」クレードルスタイル
「Q704/H」にハンドストラップとショルダーストラップを併用することで屋外作業時も安定して保持できる
「Q704/H」は豊富なオプションを用意、ビジネス現場の多様なニーズに対応する

ノートPCでは、手のひら静脈認証センサー搭載モデルやバッテリー駆動最長28.1時間モデル

 ノートPCでは、最長約28.1時間のバッテリー駆動を可能にした13.3型のモバイルノート「FUJITSU PC LIFEBOOK S904/H」、世界で初めて小型手のひら静脈認証センサーの搭載を可能にした14型のUltrabook「FUJITSU PC LIFEBOOK U904/H」などをラインアップに追加。また、コンバーチブル型タブレットに「FUJITSU PC LIFEBOOK T734/H」を追加した。

 価格は、「S904H」は30万3000円から、「U904H」は30万7800円から、「T734H」は31万2700円から。10月下旬以後順次提供する。

 「S904/H」は、モバイル用途に特化したコンパクトモバイル機で、13.3型2560×1440ドットの「IGZO」ディスプレイを搭載する。サイズは319×215×13.6~19.8(幅×奥行×厚)mm、重量は1.32kg。

 標準のバッテリーは3セルで、連続駆動は約6.3時間で、6セルの大容量バッテリー搭載時は約21.1時間の連続駆動が可能。さらに、マルチベイに米バッテリーを装着することで、最長28.1時間の長時間駆動が可能になる。

 薄型筐体ながらアナログRGB、有線LAN、指紋センサー、静音構造のキーボードを搭載。超圧縮ソリッドコア構造の採用により200kgf天板加圧試験もクリアするなど、ビジネス用途に求められる機能と堅牢性を備えた。

 「U904/H」はフルハイビジョンの2.7倍の解像度(3200×1800ドット)を持つ14型ワイド「IGZO」ディスプレイを採用。バッテリー連続駆動は約11.8時間。指紋認証が標準だが、オプションで、世界初となる小型手のひら静脈認証センサー内蔵が選択できる。

 「U904/H」と「S904/H」は、WAN対応モデルも用意。新たに提供するセキュリティサービス「CLEARSURE 3G/LTE」に対応する。「CLEASURE」は、専用通信モジュールと専用BIOSをモバイルPCに組み込むことで、PCが電源オフ状態でも、管理端末から遠隔操作でデータ消去やロックが行えるサービス。従来は専用通信モジュールがPHSのみだったところ、新たに3G/LTEに対応。3G/LTE対応サービスを「CLEARSURE 3G/LTE」として提供開始したもの。

LIFEBOOK S904/H
LIFEBOOK U904/H
「U904/H」のLANポート。本体が薄いためLANポート(RJ45)の高さが取れず、従来はLAN変換コネクタを装着する必要があったが、ポート部が持ち上がる形にすることでRJ45コネクタが直接挿せるようにした
「U904/H」では富士通が開発した極小の手のひら静脈認証センサー(写真)がオプションで選択できる

 このほかノートPCでは、普及モデルに15.6ワイド型の「A744/H」、「A574/H」、「A553/H」を追加した。3機種はCPUがCore iかCeleronか、ディスプレイのフルHD対応/非対応などで差別化しており、「A744/H」が18万9500円から、「A574/H」が17万3400円から、「A553/H」が14万4000円からで、いずれも10月下旬から順次提供開始する。

工藤 ひろえ