ニュース
富士通、介護の請求・事務処理を楽にするSaaS「介護の森シリーズ」
(2013/9/27 12:16)
富士通株式会社は27日、高齢者の健康と生活を在宅医療・介護の面から支える高齢者ケアクラウド「FUJITSU Intelligent Society Solution 往診先生」に、介護事業者の業務を支援する新サービス「介護の森シリーズ」を追加し、販売を開始した。
介護事業者は日々の高齢者への介護サービス終了後に、請求業務や事務処理業務に多くの時間を費やしている。本来の業務である介護サービスに注力するためにも、できる限りこれらの労力を軽減し、かつ小規模の介護事業者にも利用しやすい低価格のサービスが求められている。
富士通は「高齢者を皆で支えあう社会」の実現を目指し、2013年1月23日に高齢者ケアクラウド「往診先生」の提供を開始した。今回、介護の森シリーズをラインアップに追加し、より包括的なクラウドサービスとして提供する。
介護の森シリーズでは、SaaS型介護保険事務処理サービス「介護の森SaaS」、介護事業者から国民健康保険団体連合会(国保連合会)への伝送請求処理をインターネット接続環境で実施できる「介護請求伝送サービス」、在宅事業者向けの業務システムをサポートする「介護の森 Pro ASタイプ」といった3種類のサービスを提供する。
介護の森SaaSでは、提供票(ケアマネジャーが作成する居宅サービスの予定実績管理表)入力画面から、介護保険および保険外の実績を入力。それを基に、各県の国保連合会へ請求を行うためのCSVファイルを作成できる。利用者負担分の請求書の印刷や、口座引落しのデータ作成なども可能。価格は月額3980円(税別)。10月初旬より提供する。
介護請求伝送サービスでは、介護事業者の国保連合会への伝送請求をインターネット接続環境で行える。従来はISDN回線を使用しての伝送か、フロッピーディスクやCD-Rによる媒体での提出が主流で、手間もコストもかかっていた。これらを削減しつつ、SaaS型なので制度改正時には自動アップデートされるという利点もある。価格は月額1980円(税別)。10月初旬より提供する。
介護の森 Pro ASタイプでは、居宅介護支援、訪問介護、通所介護などの在宅事業者の介護事業ごとに、専用の業務システムを提供。介護事業ごとのそれぞれの計画書作成から予定・実績管理、計画の評価まで一連の業務をサポートし、自社導入型でありながら手軽に利用できる月額課金制を採用する。また、在宅医療を支える他職種間での情報共有を支援する「在宅チームケアSaaS」との連携機能も提供。例えば、介護の現場で課題となっている利用者情報や訪問スケジュールなどの二重入力を解消するなど、質の高いチームケアを実現するという。価格は月額7980円(税別)。11月より提供する予定。