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ヤマハがスイッチ市場に参入、自社ルータと連携可能なGbEスイッチ2製品を発売へ

 ヤマハ株式会社は6日、Gigabit Ethernet対応のレイヤ2スイッチ「SWX2200シリーズ」を、2011年2月下旬に販売開始すると発表した。ローエンド向けルータで実績のある同社がネットワークスイッチを提供するのは、今回が初めて。ラインアップとしては、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24ポートの「SWX2200-24G」、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×8ポートの「SWX2200-8G」を用意する。想定価格は、それぞれ7万円前後、3万円前後。

SWX2200-8G
SWX2200-24G

 SWX2200-24G/8Gの両製品は、ルータと連携することにより、ネットワークの信頼性向上と、ネットワーク管理者の負荷を軽減する機能を備えたレイヤ2スイッチ。連携可能なルータは「RTX1200」「NVR500」の2製品で、ルータのGUIを通じてスイッチを含めたネットワーク管理を実現できる。

 具体的には、ネットワーク上のスイッチの構成やポートのリンク速度、通信量などを表示し、ネットワーク状態を確認可能。ルータ直下の「SWX2200シリーズ」のみならず、その下に接続された「SWX2200シリーズ」のポートのリンク状態・接続速度まで表示できるため、オフィス内の各デスクに接続されたポートの状態までを、一元的に確認可能という。また、設定をしたルータに「SWX2200シリーズ」を接続すれば、自動的に設定が反映されることから、設置作業は「RTX1200」「NVR500」配下のネットワークにスイッチを接続するだけで完了する。

 加えて、ルータのGUI画面上からスイッチの設定を変更する機能も搭載するのみならず、ルータに搭載されているSNMP機能を利用した管理にも対応。汎用のSNMPマネージャで、ルータから「SWX2200シリーズ」のポート状態を取得したり、変化に応じたトラップを受けたりできるほか、ルータのコンソールコマンドでも「SWX2200シリーズ」を操作できる。

 さらには、コンソールコマンドとルータのLuaスクリプト機能を活用すると、個別環境にカスタマイズしたネットワーク管理に対応し、例えば、「SWX2200シリーズ」のポートのリンクダウンが発生した時に、管理者にメールで通知する、といったことを行えるとのこと。ヤマハでは、「ポートシャットダウン、QoS、ループ検出、省エネ機能、ポートミラーリングなどを用いて、従来のスマートレイヤ2スイッチでは行えなかった、幅広く柔軟な管理と制御を、ヤマハルータと連携して実現できる」としている。