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SCSK、千葉・印西市に新データセンター「netXDC千葉第2センター」を開設

 SCSK株式会社は、国内9拠点目となる新データセンター「netXDC千葉第2センター」の建設を完了し、5月1日からサービス提供を開始したと発表した。同センターの開設により、SCSKの全データセンターの延床面積は約7万m2となった。

netXDC千葉第2センター外観

 netXDC千葉第2センターは千葉県印西市に位置し、建物設備規模は延べ床面積1万5600m2。受変電容量は2万KVAで、最大3200KVA/フロア。平均消費電力8KVA/ラック、床荷重1500kg/m2に対応。外気利用により、目標PUEは1.3。入退管理システム、TVカメラ監視、赤外線センサー、セキュリティゲート、X線検査装置、金属探知機、生体認証などのセキュリティ設備を備える。

 近隣に主要活断層が無く強固な洪積台地の地盤で、海岸から20km以上離れ、海抜22.5mに位置しているため、事業継続上不可欠となるデータを大規模な災害や障害から守る。

 横揺れ対策としての基礎免震構造に加え、縦揺れ対策に垂直制震ダンパーを採用することで、地震の揺れを最大80%減衰させる。電源供給では異なる変電所2系統からのループ受電により、センターまでの経路を二重化。無給油連続72時間運転可能な自家発電装置を備え、災害時の給油体制として専門業者と優先供給契約を締結し、給油が途切れることなく電源を供給することができる。外部に接続するネットワークも異局接続で提供しており、柔軟な設計による冗長化を可能としている。

 運用面では、隣接するnetXDC千葉センターと体制を一元化。また、SCSKが運営する全データセンターを接続するネットワークは経路すべてが冗長化されており、兵庫県三田市で運営する郊外型データセンター「netXDC三田センター」とのディザスターリカバリー連携においても、高いビジネス継続性を確保しているとしている。

三柳 英樹