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SCSK、国内10センター目となる新データセンター「netXDC三田第2センター」を12月竣工

 SCSK株式会社は3日、国内で10センター目となる新データセンター「netXDC三田第2センター」を12月に竣工すると発表した。

 netXDC三田第2センターは、兵庫県三田市にあるSCSKの既存データセンター「netXDC三田センター」の敷地内に第Ⅱ期棟として建設し、約1万3200㎡(1500ラック規模)を延床する。建物は地上5階、地下1階(免震)。電源設備は特別高圧77kV 本線予備線受電、ガスタービン発電機(無給油連続72時間稼働)、UPS(10分補償)。電力(IT負荷)は、1万2000kVA(最大)。電力(架)は、標準実効4kVA、最大実効8kVA。冷却設備は外気冷却+高効率インバータターボ冷凍機。

(2018年6月現在)

 これによりSCSKデータセンターの床面積は、関東圏:約4万6000㎡、関西圏約3万7000㎡の、合計約8万3000㎡規模となる。

 netXDC三田センターは、SCSKが提供するクラウドサービス「USiZE(ユーサイズ)」シリーズの中核センターの1つとして、常に高い稼働率を維持しており、今後もさらなる需要拡大が見込める状況となっていると説明。この需要に応える形で、新たにSCSK最大級のデータセンターを関西圏に建設する。

 ロケーションやファシリティの面では、活断層や水系からも十分な距離がある丘陵地に立地し、1フロアに約500ラックを収容可能、1フロア合計100㎡を超えるフリースペースを提供。日本データセンター協会(JDCC)が策定するファシリティスタンダード「ティア4」に完全準拠する。

 安全性については、ISO/IEC 27001(ISMS)、ISO/IEC 20000(ITSMS)に基づく認証登録、FISC基準及びJQA運用基準に基づく情報システム安全対策適合証明、JEITA基準及びJQA運用基準に基づく情報システム安全対策適合証明など、netXDC三田センターと同様の外部認証を竣工後に取得を予定する。

 また、高度なITサービスマネジメントも実現し、運用実績が豊富なエンジニア(有資格者)が常駐するとともに、ITIL(IT Infrastructure Library)をベースに設計されたプロセス・ツールを標準実装。自動化ツールやウェアラブルデバイスの採用により、高効率かつ高品質の運用業務を実現するとしている。

 SCSKでは、国内8拠点10センター間を張り巡らすネットワークと、高度な仮想化技術の活用により、データセンターを基盤としたハイブリッド環境をスピーディーかつ柔軟に構築。netXDC三田第2センターは、IT環境を包括的にカバーするフルアウトソーシングにより、顧客の持続的な事業価値向上に貢献するとしている。