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テックウインド、インテル製コプロセッサ「Xeon Phi」の取り扱いを拡充

 テックウインド株式会社は18日、インテルのHPC向けコプロセッサ「Xeon Phi」において、「Xeon Phi 3120A」「同 3120P」「同 7120P」の取り扱いを開始すると発表した。出荷開始は6月下旬の予定。またスターターキットサーバーにおいても、ラインアップに1U/4Uの2モデルを追加するなどの強化を行っている。

 Xeon Phiは、「インテル メニー・インテグレーテッド・コア(MIC)」アーキテクチャに基づくHPC向けのコプロセッサ。PCI Express接続の拡張カード形態で提供され、MICにより、x86プロセッサが60個近く内蔵されているため、現在のx86プログラムに若干の変更を加えるだけで、簡単に対応プログラムが作成可能という。

 テックウインドでは現行モデル「Xeon Phi 5110P」を取り扱っているが、今回はこれに加えて、3つの新モデルの提供を開始する。倍精度ピーク性能は、Xeon Phi 3120A/3120Pが1.003TFLOPS、Xeon Phi 7120Pが1.208TFLOPSで、TDPはいずれも300W。

 一方のスターターキットサーバーは、Xeon Phiの実効性能比較、評価・検証に最適な開発者向けサーバーキット。インテル製マザーボード「S1600JP4」をベースにした1Uサイズのサーバーシステム「R1304JP4GS」と、「Supermicro X9DRG-QF」をベースにした4Uサイズのサーバーシステム「Supermicro 7047GR-TPRF」が新たに用意される。いずれも、Xeon Phiは1枚内蔵でき、モデルは3120A、3120P、5110P、7120Pの全モデルから選択可能とのこと。また現行の2Uモデルについても、Xeon Phiの全モデルが選択可能になっている。

(石井 一志)