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米Intel、HPC向けコプロセッサ「Xeon Phiシリーズ」の低価格版や上位版を発表

 米Intelは17日(ドイツ時間)、HPC向けコプロセッサ「Xeon Phiシリーズ」のラインアップを拡充すると発表した。先行する「Xeon Phi 5110P」に加えて、今回は低価格版の「Xeon Phi 3100シリーズ」、高性能版となる「Xeon Phi 7100シリーズ」などが新たに発表されている。

 Xeon Phiシリーズは、「インテル メニー・インテグレーテッド・コア(MIC)」アーキテクチャに基づくHPC向けのコプロセッサ。PCI Express接続の拡張カード形態で提供され、第1弾として、Xeon Phi 5110Pが2013年1月より提供開始されていた。

 新たにラインアップされた製品のうち、低価格版のXeon Phi 3100シリーズでは、「Xeon Phi 3120A」「Xeon Phi 3120P」が提供される。いずれもコアあたり4つのスレッドを実行可能で、57コアを搭載。動作周波数は1.1GHz、倍精度演算性能は1TFLOPS(テラフロップス)、TDPは300Wとなる。なお両者の違いは冷却装置で、Xeon Phi 3120Aは冷却ファンを備えるが、Xeon Phi 3120Pはパッシブクーラーとなっている。

 一方のXeon Phi 7100シリーズでは、「Xeon Phi 7120X」「Xeon Phi 7120P」がラインアップされた。こちらもコアあたり4スレッドを実行でき、61コアを備える。動作周波数は1.238GHz、倍精度演算性能は1.2TFLOPSと高いが、TDPはXeon Phi 3100シリーズと同じ300W。

石井 一志