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電通、生活者の継続性と回遊性を可視化するSaaS型行動分析サービス「みんなのあしあと2.0」
2025年8月7日 06:30
株式会社電通は、SUSHI TOP MARKETING株式会社(以下、スシトップ)との連携で提供している、生活者と運営企業の双方のイベント価値を向上させるソリューション「みんなのあしあと」を強化し、「みんなのあしあと2.0」として提供開始すると発表した。
「みんなのあしあと」は、生活者のさまざまな行動を、NFTの配布を通じてブロックチェーン上に記録・蓄積し、リアルとデジタル双方のデータを一元的に管理することで、企業の最適な顧客体験設計を支援するソリューション。2次元コードを活用した「デジタルチケット」を映像や紙面などから簡単に生活者に届けられるため、生活者は自分の好きなコンテンツとシームレスにつながることが可能になるという。
また、スシトップのブロックチェーン特許技術を活用したデジタルチケットの発行・配布・消し込みにより、生活者のイベント参加や推し活などのアクションポイントを簡単に蓄積・可視化する機能も備えている。このため運営企業は、データを活用したより適切なロイヤルティプログラムの企画・実施が容易になり、参加者のエンゲージメントの継続的な向上を実現するとしている。
今回発表された「みんなのあしあと2.0」は、これらの機能をSaaSとしてパッケージ化したサービス。月額制のSaaS型となったことで、よりスムーズな導入・運用を可能にしたほか、NFTが無制限に発行できるようになり、あらゆる顧客接点に対して柔軟な導入を行えるという。
加えて、Webブラウザ上で利用できるAIダッシュボードを用いて、分析・レポートを簡単に行える機能を新たに搭載した。NFTの発行からデータ分析までを自社内で柔軟に実行でき、専門知識がなくても、生活者の行動傾向やロイヤルティの高い層を直感的に把握可能。さらに、報告・共有の効率を向上させる自動レポート機能も利用できる。
なお電通によれば、これらの新機能により、生活者のNFT保有状況に基づいたパーソナライズ施策を展開できるようになったとのこと。例えば、条件を満たした生活者に特典や限定コンテンツを配信するなど、参加履歴に応じた次の体験を案内する、継続参加者に段階的な報酬を与えたりロイヤルティプログラムと連携したりすることで参加意欲を高める、といった設計も行えるとしている。