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キヤノンITS、クラウド型メールとの連携を強化した「GUARDIANWALL Mailファミリー」新版

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、メールフィルタリングソフト「GUARDIANWALL Mailファミリー」について、クラウド型メールとの連携など機能を拡張した新バージョンの提供を10月3日に開始する。

 GUARDIANWALL Mailファミリーは、送受信されるメールのフィルタリング製品「GUARDIANWALL MailFilter」、メールの誤送信を防止する製品「GUARDIANWALL MailConvert」、事後監査などの用途に向けたメールのアーカイブ製品「GUARDIANWALL MailArchive」と、3製品の統合パッケージ「GUARDIANWALL MailSuite」で構成され、必要な製品(機能)を組み合わせて利用できる、メールに関する総合情報漏えい対策ソリューション。

GUARDIANWALL Mailファミリー新バージョン概要図

 新バージョンでは、巧妙化が進む標的型攻撃メールに対応するため、差出人詐称や添付ファイル拡張子偽装への対策に加え、さらなる検知機能の強化を実施。検知対象(実行形式プログラム)の種類、検知条件の拡張、偽装されたURLリンクの検出、フリーアドレスからの送信判定機能などを搭載することで、従来のスパム対策やウイルス対策製品ではすり抜けてしまう標的型攻撃メールを検知する。

 メールの誤送信対策としては、メール送信者自身に送信内容に間違いがないかのチェックを必須化させる機能を追加。指定した条件に合致し、一定時間内にチェックされなかったメールは自動で送信がキャンセルされる。メール送信者に対し誤送信チェックを課することで、情報セキュリティ担当者やメール承認者に負荷のかからない誤送信対策を実現する。

 Office 365やMicrosoft Exchangeで用いられるリッチテキスト形式メールについても、添付ファイルの自動ZIP暗号化送信を利用できるようになった。自動で添付される本文の書式情報ファイルを適切に処理することで、意図しない暗号化処理を防ぎ、添付ファイル送信時のセキュリティ向上を実現する。

 また、各種クラウドサービスで対応が進む、シングルサインオン認証技術のSAML 2.0に対応。送信メールの承認や、送信者自身による誤送信チェック時における、ログイン情報を都度入力するユーザー負荷を低減し、クラウド型メールとのシームレスな運用を実現する。

 このほか、メール監査画面における関連メールのスレッド表示への対応や、HTML形式メールの本文に貼り付けたファイルに対する添付ファイル暗号化処理の改善を実施。また、仮想アプライアンス版では、Windows Server 2016/2012 R2のHyper-Vにも対応する(11月リリース予定)。

 価格は従来と同様で、一般向けLinux版初年度ライセンスの価格(税別、50ユーザーの場合)は、GUARDIANWALL MailFilterが26万1000円、GUARDIANWALL MailConvertが13万2000円、GUARDIANWALL MailArchiveが30万9000円、GUARDIANWALL MailSuiteが50万1000円。