週刊データセンターWatch:

エクイニクス、大阪圏でハイパースケーラー向けデータセンター「OS4x」開設

 エクイニクスは、大阪エリアにおいてハイパースケーラー向けデータセンター「OS4x」を開設した。生成AIの利用増など昨今の事情を反映し、液体冷却設備など電力削減に繋がる各種テクノロジーを積極導入している。

 OS4xは、大阪府箕面市に建設された「OS2x」に隣接する新データセンター。データホールスペースは4926平方メートルで、IT向け電力供給規模は合計14.4MW。またOS2xと連結された一体の基礎免震構造を有する。

 運用設備面では、「大規模、ラックあたりの高い電力密度、高いカスタマイズ性、堅牢」という、ハイパースケーラー特有の要望に応える設計とした。高効率のチラー(冷却水循環装置)とパイプを各データホールに配管することで、ダイレクトチップ方式やリアドア熱交換機などの液体冷却にも柔軟に対応可能。

 生成AIの大規模言語モデルの需要増、海外にデータを移さない「データ主権」の考えなどから、データセンターを巡る動向は目まぐるしく変化しているとエクイニクスは指摘。「xScale」のブランドで展開しているハイパースケーラー向けデータセンターの整備をグローバルで拡大するとしている。