週刊データセンターWatch:

キヤノンITS、西東京データセンターでカーボンニュートラル電力を提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は、運営中の「西東京データセンター」において、カーボンニュートラル電力の供給をはじめとした環境価値サービスの提供を2024年4月上旬に開始すると発表した。

サービスの提供イメージ

 2023年4月の改正省エネ法施行に伴って、電力消費の多い企業は非化石エネルギー転換計画書の作成を求められるなど、CO2排出削減に向けた動きは広がっている。そこでキヤノンITSでは、非化石証書の購入を開始。西東京データセンターを利用する顧客が実質的なCO2削減を達成できるよう、支援するとしている。ユーザー企業側はカーボンニュートラル電力でサーバーを稼働させることが可能になる。

 環境価値の購入や、電力の調達はキヤノンITS側で行うため、ユーザー企業は取引市場への登録などは不要。また、要望する電力量に対して環境価値を購入するため、自社の環境活動に応じた排出量削減が可能という。