週刊データセンターWatch:

ジビエ出荷増にチャットボットを活用、エネルギア・コミュニケーションズが広島で実証実験

 中国地方でネットワークサービスやデータセンターサービス、クラウドサービスなどの法人向けサービス「EneWings」を提供する株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)は、獣肉の狩猟から処理までの情報連携を効率的に行えるよう、チャットボットを用いた情報共有システムを開発、広島県広島県三次市でフィールド実証実験を行うと発表した。

 野生の獣の肉を食す「ジビエ」が近年注目を集めている。しかし鹿、イノシシなど農作物を食い荒らす有害獣を狩猟しても、いちはやく処理を進めなければ劣化が著しく、食肉に適さない。そのため、現状では多くが廃棄処分されているという。

 エネコムではこの問題を解消すべく、有害獣の狩猟連絡から引き取り・運搬・処理の流れを迅速に行うためのシステムを開発した。具体的には、株式会社 L is Bのビジネスチャット「direct」をベースに、狩猟者が定型文を選ぶだけで処理施設へ種類・頭数・場所などを簡単に連絡できる仕組み。

 実験は、広島県北部の三次市を中心としたエリアで2020年3月まで実施予定。また、獣処理施設側として、地元業者の有限会社みわ375で連携する。