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アライドテレシス、SDNコントローラソフトの機能を強化

新たにアプライアンスも製品化

 アライドテレシス株式会社は18日、OpenFlow/SDN(Software-Defined Networking)ソフトウェア「AT-Secure EnterpriseSDN Controller」(以下、AT-SESC)をバージョンアップし、「Ver.1.1.0」を同社のWebサイトからダウンロード提供すると発表した。あわせて、SDNコントローラアプライアンス「AT-SESC-APL」を5月25日より出荷開始する。

 「AT-SESC」は、利用者端末のアクセス認証やアクセス制御を管理するほか、同時リリースされた「OpenFlowライセンス」適用ネットワーク装置へのアクセス制御を行うコントローラソフトウェア。「AT-SESC」自体の設定によって、MAC認証による端末の通信制御機能(スタンドアローン動作)を行うことができる。

 今回の新版では、トレンドマイクロのウイルス対策ソフトウェア「ウイルスバスター コーポレートエディション」との連携に対応。端末でマルウェアなどを検知した場合に、該当端末の通信遮断を行える。

 また、AT-SESCへ情報登録されていない端末でも、あらかじめ定められたネットワーク利用を可能にする機能が追加された。AT-SESCより上位、あるいは内部のネットワークシステムとの組み合わせにより、インターネット接続のみを許可するゲストネットワークの提供、特定の作業を実施させる目的のネットワークへの引き込み、といったことが可能になる。

 また、OpenFlowSwitch/APの管理対象台数を従来の210台(最大)から510台(最大)まで拡張した。

 価格(税別)は、基本ライセンス(10IP)が40万円。追加する場合は、10IPライセンスが40万円、50IPライセンスが150万円、100IPライセンスが250万円、などとなっている。

 一方の「AT-SESC-APL」ソフトウェア版の「AT-SESC」と同等の機能をサポートするアプライアンス製品。管理コンソールでのGUI操作はもとより、SDNの特長を生かしたAPIによる各種業務アプリケーションとの連携によって、ネットワーク運用の効率化とセキュリティ強化を実現するとのこと。

 価格(税別)は60万円。

AT-SESC-APL

石井 一志