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アライドテレシス、エンタープライズ市場向けOpenFlow/SDN製品をリリース

 アライドテレシス株式会社は21日、エンタープライズ向けのOpenFlow/SDN(Software-Defined Networking)ソフトウェア「AT-Secure EnterpriseSDN Controller」(以下、AT-SESC)、および「OpenFlowライセンス」の出荷を同日より開始したと発表した。

 今回発表されたのは、セキュリティシステムなど企業向けの各種アプリケーションと連動し、ユーザー端末への仮想ネットワークの自動形成など、ネットワークの制御設定の自動化を実現するSES(Secure Enterprise SDN)を実現する製品である。

 このうち「AT-SESC」は、利用者端末のアクセス認証やアクセス制御を管理するほか、同時リリースされた「OpenFlowライセンス」適用ネットワーク装置へのアクセス制御を行うコントローラソフトウェア。「AT-SESC」自体の設定によって、MAC認証による端末の通信制御機能(スタンドアローン動作)が可能なほか、アライドテレシス製OpenFlow対応無線LANアクセスポイントとは、IEEE 802.1x認証との併用にも対応する。

 また、North Bound Interface/APIによるアプリケーション連携の端末の通信制御機能もサポート。ラクラスのクラウド型人事システム「LIP」や、クオリティソフトのIT資産管理システム「ISM CloudOne」、トレンドマイクロの脅威検知システム「Deep Discovery Inspector」などとの連携が可能だ。

 価格(税別)は、SDNコントローラの基本ライセンス(10IP)が40万円、追加10IPライセンスが40万円。また、購入時に有償サポートサービス(ソフトウェアダウンロードサービス)の契約が必須となる。

 一方の「OpenFlowライセンス」は、前述のように既存ネットワーク製品を「AT-SESC」対応にするためのもの。無線LANアクセスポイント「AT-TQ4600」「AT-TQ4400」「AT-TQ3600」や、スタッカブルスイッチ「AT-x930シリーズ」「AT-x510シリーズ」「AT-x510Lシリーズ」向けに提供される。

 価格(税別)は、AT-x930シリーズ向けが10万円、それ以外がそれぞれ5万5000円。

石井 一志