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ブイキューブと日本マイクロソフトが提携、「V-CUBE」インフラがAzureに移行
(2016/2/3 06:00)
株式会社ブイキューブと日本マイクロソフト株式会社は2日、クラウド分野での協業を発表した。ブイキューブが提供するビジュアルコミュニケーションシステム「V-CUBE」のシステムインフラを、Amazon Web Services(AWS)から日本マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azureへ移行し、2月からサービスの提供を開始する。
ここで言うビジュアルコミュニケーションシステムとは、テレビ会議やオンラインセミナーなどに代表される、遠隔地同士を映像と音声で結ぶシステムの総称だ。
日本マイクロソフトはSkypeなど、V-CUBEと競合する製品を有している。この点について日本マイクロソフト 代表執行役会長の樋口泰行氏は「ワークスタイルの変革をテーマに、遠隔地と都心の距離を縮め、女性やシニア層も含めた多様な人材がどこでも仕事ができる環境を作っていくことが当社の使命だと考えている。そのため、競合製品を持つ企業でも連携していく。お客さまに多くの選択肢を提供したい」と述べている。
実際、今回のブイキューブ以外にも多くの企業とクラウド分野での連携を進めており、今回の提携についても日本マイクロソフト側からのアプローチであることを、同社 執行役 デベロッパー エバンジェリズム統括本部長の伊藤かつら氏が明かしている。
今回のシステムインフラ移行は、単なるバックエンドの移行にとどまらない。業務提携に伴う最大のメリットは、V-CUBEとOffice 365をはじめとする日本マイクロソフトの各種サービスとを、シームレスに連携する基盤が整ったことにあるといえるだろう。
まだ両社の連携は始まったばかりであるが、第1弾としてAzure Active directoryをベースとした認証基盤の連携による、V-CUBEとOffice 365のシングルサインオン、およびOutlookのカレンダーからV-CUBEミーティングを起動することが可能になる。
ブイキューブ 代表取締役社長 CEO 間下 直晃氏は、「V-CUBEとOffice製品との連携は、お客さまからも要望をいただいている。単なるインフラの移行ではなく、よりお客さまの価値を届けていきたい」と述べ、今後はSharePoint連携によって、よりOffice365の各サービスとの親和性が高くなることや、Azureプライベートクラウド環境でV-CUBEを提供も予定していることを明らかにした。