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従来比10%の薄型化、15%の軽量化を果たした「T460s」などThinkPadシリーズ新機種を発表、「YOGA Tab 3」の法人モデルも

 レノボ・ジャパン株式会社は19日、ThinkシリーズやYOGAシリーズなど、法人向けPC/タブレットの新製品を発表した。

 ノートPCでは、モバイルタイプのThinkPad X260、T460sのほか、スタンダードタイプのThinkPad L460、L560、モバイルワークステーションのThinkPad P40 Yoga、P50sがお目見えした。また、法人向けでは初のYOGAタブレットとなるYOGA Tab 3シリーズ2機種が追加された。

「ThinkPad T460s」

前モデルより約10%の薄型化、約15%の軽量化を実現した「T460s」など

 ThinkPad X260は、12.5インチ液晶を搭載したモバイルノートPC。解像度は1600×900ピクセルか1920×1080ピクセル(IPSパネル)から選択できる。CPUは第6世代Coreプロセッサーを搭載し、最大16GBのDDR4メモリ、HDDまたはPCI Express接続のNVMe SSDに対応する。インターフェイスは、HDMI、Mini DisplayPort、USB 3.0×3、4in1メディアカードリーダー、ギガビット対応有線LANポートを内蔵。指紋認証デバイスやバックライトキーボードも利用できる。重さは1.34kg(最軽量時)で、最大11時間のバッテリー駆動を実現する。価格(以下、すべて税別)は12万7500円から。

「ThinkPad X260」
液晶は180度まで開く

 ThinkPad T460sは、14インチのIPS液晶を搭載したモバイルノートPC。解像度は、1920×1080ピクセルと、2560×1440ピクセルから選択できる。インセルタイプのパネルを採用することで、通常のノングレアタイプでもタッチに対応する。また、新筐体を採用し、前モデルのT450sと比較して約10%の薄型化(厚さ18.8mm)を実現し、重さも1.32kgに抑えた。第6世代のCoreプロセッサーや、NVIDIAのディスクリートGPU、PCI Express接続の NVMe SSDを搭載し、メモリは最大24GBまで拡張可能(空きスロット1)。インターフェイスは、HDMI、Mini DisplayPort、USB 3.0×3、4in1メディアカードリーダー、指紋認証、ギガビット対応の有線LANポートを内蔵する。価格は15万2000円から。

「ThinkPad T460s」では、ドッキングステーションに対応
裏蓋を外すことでメモリの拡張などが可能

 ThinkPad L460/L560は、14.5/15.6インチ液晶を搭載したノートPC。スペックは両機種とも共通で、第6世代Coreプロセッサー、最大16GBのメモリ、ストレージはHDDまたはSSDから選択できる。インターフェイスは、Mini DisplayPort、VGA、USB 3.0×3(L560は4ポート)、4in1メディアカードリーダー、指紋認証、ギガビット対応有線LANポートを内蔵する。重さは、L460が約1.93kg、L560が約2.27kg。価格は、L460が11万円前後から、L560が11万2000円から。

「ThinkPad L460」
「ThinkPad L560」

360度回転するデジタイザ液晶を搭載した世界初のモバイルワークステーションなど

 ThinkPad P40 Yogaは、マルチモードに対応したモバイルワークステーション。レノボのYogaシリーズと同様、「ラップトップ」「スタンド」「テント」「タブレット」の4つのモードに対応する。液晶は14インチのIPSパネルを採用し、2560×1440ピクセルあるいは1920×1080ピクセルの2種類から選択可能。タッチにも対応し、オプションの専用ペン「Pen Pro-1」(2048段階の筆圧検知に対応)が利用できる。スペックは、第6世代Core i7プロセッサー、NVIDIA製GPUのQuadro M500M 2GB、最大16GBのメモリ、最大512GBのSSDを搭載する。インターフェイスは、HDMI、Mini DisplayPort、USB 3.0×3、4in1メディアカードリーダーを内蔵する。重さは約1.8kg。価格は22万円から。

 ThinkPad P50sは、15.6インチのIPS液晶を搭載したモバイルワークステーション。タッチ対応パネル(1920×1080ピクセル)に加え、高解像度の3Kパネル(2880×1620ピクセル)が選択可能。スペックは、第6世代Core i7プロセッサー、NVIDIA製GPUのQuadro M500M 2GB、最大32GBのメモリ、ストレージはHDDまたはSSDから選択できる。インターフェイスは、HDMI、Mini Displayport、USB 3.0×3、4in1メディアカードリーダー、ギガビット対応有線LANポートを内蔵する。重さは約2.23kg。価格は20万3000円から。

「ThinkPad P40 Yoga」
「Yoga」の名の通り、「テント」「タブレット」など4つのスタイルで利用可能。2048段階の筆圧に対応した専用ペンを使うことで、液晶に直接描画できる
「ThinkPad P50s」
「OneLink」シリーズの拡張アダプターが利用可能

「YOGA Tab 3シリーズ」の法人向けモデルを販売開始

 今回発表された新モデルには、「YOGA Tab 3シリーズ」の法人向けモデルが追加された。SOTI社のMDMソリューション「MobiControl」を搭載したモデルをラインナップし、端末のモニタリングや遠隔操作、ジオフェンスによる端末管理、グループウェアの設定、キオスク端末としての利用など、さまざまな管理機能が利用できる。2016年1月下旬より法人チャンネルを通して販売する。価格は8インチモデルが2万8800円、10インチモデルが3万1800円。

 スペックは、すでに販売されている個人向けモデルと同一。CPUはQualcomm MSM8909(1.3GHzクアッドコア)、メモリは1GB、ストレージは16GBを搭載する。液晶サイズは8インチと10.1インチの2種類で、どちらも解像度は1280×800ピクセル。ネットワークは、IEEE 802.11b/g/nのWi-Fi、Bluetooth 4.0、LTE接続に対応する。OSはAndroid 5.1を搭載する。

法人向けに販売する「YOGA Tab 3」シリーズ

山川 晶之