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日本IBM、SDS製品群「IBM Spectrum Storage」を強化

暗号化機能やデータ圧縮機能などを提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は5日、SDS(ソフトウェア・デファインド・ストレージ)製品群「IBM Spectrum Storage」の機能強化を発表した。

 IBM Spectrum Accelerateは、ユーザー企業のシステム基盤に、自社のハイエンドストレージ「IBM XIV Storage System」のインテリジェントな機能を追加するためのソフトウェア製品群。ハードウェア製品からインテリジェンスを取り出してソフトウェアとして提供するため、ユーザーはサービスやアプライアンス、ソフトウェアとして、それらのインテリジェンスを利用できるという。

 今回はそのうち、300以上のマルチベンダーストレージに対応したストレージ仮想化製品「IBM Spectrum Virtualize」が、暗号化機能に対応し、既存ストレージが暗号化に対応していなくとも、セキュリティの向上が可能になった。価格は、Storwize V5000基本筐体向けライセンス(1年間のソフトウェアサブスクリプション&サポート付き)の場合、138万円(税別)。11月27日よりダウンロード提供が開始される。

 また、「IBM Spectrum Scale」ソフトウェアと「IBM Elastic Storage Server」統合システムでは、データ圧縮機能を提供。ファイルやオブジェクト、インターフェイスに必要な記憶領域を削減し、より大量のデータ保管を可能にするほか、HDFSインターフェイスを通じてHadoopアプリケーションを高速化するとした。IBM Spectrum Scaleの価格は、x86サーバー向けGPFS Server 10 PVUライセンス(1年間のソフトウェアサブスクリプション&サポート付き)で2万4800円(税別)から。ダウンロード開始は2015年11月20日を予定する。

 加えて管理製品の「IBM Spectrum Control」で、管理機能とデータ分析機能がIBM FlashSystemやIBM Spectrum Scaleに対応し、データおよびストレージの最適化による、複雑さの低減に寄与するとした。年内の提供開始を予定している。

石井 一志