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IIJ、Azureと閉域網接続するサービスの検証環境を無償提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、Microsoft Azureの閉域網接続サービス「ExpressRoute」を利用し、Microsoft Azureとユーザー企業のオンプレミス環境を接続するサービス「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure」の検証環境を、日本マイクロソフトの大手町テクノロジーセンターに構築したと発表した。同センターにおける検証サービスとして、11月1日より無償で利用できる。

 「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure」は、IIJのバックボーン上にユーザー専用のプライベートネットワークを構築する「IIJ GIOプライベートバックボーンサービス」を経由し、ExpressRouteに閉域接続できるサービス。社内ネットワークから同サービスのゲートウェイに、専用線やWAN回線を経由して接続することにより、ExpressRouteを通してMicrosoft Azureリソースへの閉域網接続が可能になる。

 従来は、検証用途でExpressRouteを利用する場合でも、接続のための専用線を年間契約したり、ライセンスを購入したりする必要があったが、今回IIJでは、大手町テクノロジーセンターに「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure」の設備を構築し、日本マイクロソフトと共同で、専用線まで含めた検証環境を提供する。

 これによりユーザー企業は、回線の持ち込みも行う必要はなく、検証用機材を設置するだけで、無償でのExpressRouteの検証が可能になった。

 接続回線の帯域は10Mbps、50Mbps、100Mbpsから選択でき、利用期間は14日間。

石井 一志