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OpenStack、最新リリース「Liberty」を公開
(2015/10/16 12:58)
OpenStack Foundationは15日、クラウド構築用のオープンソースソフトウェア「OpenStack」の第12弾目のリリースとなる「Liberty」を発表し、ダウンロード公開を開始した。
新リリースのOpenStack Libertyでは、よりきめ細かなアクセス・コントロール機能と、シンプルな管理機能を新たに導入し、共通ライブラリや構成管理の向上など新機能も追加した。また、HeatオーケストレーションやNeutronネットワーキングのプロジェクト向けに、ロールベース・アクセス制御(RBAC)機能も追加。こうしたコントロール機能により、クラウド事業者がネットワーク/オーケストレーション機能とAPIの全レベルで、セキュリティ設定の微調整に対応できる。
大規模環境に対する強化としては、超大規模・複数拠点の演算環境をサポートするNova Cells v2の初期バージョンなどで、より高い性能と安定性を得ることが可能になった。また、Horizonダッシュボード、NeutronネットワーキングのCinderブロック・ストレージ・サービス、Novaの演算サービスへのアップグレード過程において、スケーラビリティと性能が向上した。
最新技術サポートの拡張としては、OpenStackは単一のオープンソースプラットフォームとして、仮想マシン、コンテナ、ベアメタル・インスタンスという3つの主要クラウド演算技術の管理に対応。拡張可能なNova演算スケジューラ、ネットワークのサービス品質(QoS)フレームワーク、強化版LBaaS(サービスとしてのロードバランシング機能)などの新機能も提供し、パブリックとプライベートの両方の分野でソフトウェア機能が進化したとしている。
また、コンテナ管理プロジェクトMagnumの初のフルリリース版を導入。Magnumは、一般的なクラスタ管理ツールであるKubernetes、Mesos、Docker Swarmをサポートし、Nova、Ironic、Neutronといった既存のOpenStackサービスと連携することで、コンテナ技術の採用が容易になっている。
Libertyの拡張機能の管理、自動化、オーケストレーション用には、Heatオーケストレーション・プロジェクトに数十種類の新規リソースを追加。利用可能なリソースやアクションの内容を明確化するAPIなどは、すべてRBACのフィルタリングに対応する形で今回の最新リリースに採用されている。