ニュース

富士通マーケティング、構造物の「戦略的アセットマネジメント」を支援するクラウドサービス

 富士通マーケティング(以下、FJM)と株式会社富士通システムズ・イーストは24日、業種向けクラウドサービス「AZCLOUD SaaS(アズクラウド サース)シリーズ」において、ビルや商業施設などで維持・メンテナンス業務や各種工事を行っている企業向けのソリューション「FUJITSU ビジネスアプリケーション AZCLOUD SaaS teraServation(テラサベイション)」(以下、AZCLOUD SaaS teraServation)を提供開始すると発表した。

 「AZCLOUD SaaS teraServation」は、維持メンテナンス業務の効率化、品質向上を実現するクラウドサービス。「Facility Management」と「Project Management」の2つの機能で構成され、施設台帳、メンテナンス計画・履歴、コスト情報を「構造物カルテ」として一元管理する仕組みを備えた。

 両機能を活用することで、施設の設置工事や運用管理に加え、施設のリニューアル・修繕工事の計画・提案まで、施設の設置・維持メンテナンスに関して一貫した管理が可能になる。なお両機能は、必要に応じて一方を単独で利用することも可能だ。

 また、「施設台帳」の構築に必要な情報を、作業時に蓄積していくことにより、多くの時間を要した初期作業を不要とし、システム導入の早期導入を実現。現場の点検業務などを委託するビジネスパートナーがこのサービスを利用するためのライセンス料は無償とし、作業報告などの従量制による費用のみ課金することで、システム導入費用の負担を軽減している。

 さらに、「構造物カルテ」に蓄積した情報により、施設の状態を客観的に点検、評価することで、中長期的な視点から計画的かつ効果的な施設管理を実施する「戦略的アセットマネジメント」の実現を支援するとのこと。

 価格は、「Facility Management版」(管理ユーザー5ID)で9万円(税別)/月からで、別途、初期導入費用も必要。また、ビジネスパートナーが作業実績報告兼請求機能を利用する際、従量制の費用が必要になる。

 なおFJMと富士通システムズ・イーストでは、ビジネスパートナーの利用ライセンスを含め、3年間で2万4000ライセンスの販売を目標としている。

石井 一志