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ニフティクラウドがIoTに参入、第1弾は「MQTT」対応
必要な機能をクラウドで順次提供
(2015/5/12 06:00)
ニフティ株式会社は11日、IoT活用に必要な各種機能をクラウド上で提供する「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」に参入。第1弾として、IoT/M2Mに最適化された軽量な通信プロトコル「MQTT」を容易に導入できる「ニフティクラウドMQTT」β版の提供を開始した。
ニフティクラウドIoTプラットフォームでは、モノから得たデータによりビジネスプロセスを自動化して効率性を上げたり、リアルタイムのデータ分析をマーケティングに生かしたり、IoTを活用したビジネス革新に取り組む企業をシステム構築面から支援。IoT活用に必要なシステムをパーツ化し、クラウド上で提供することで開発工数を削減する。
第1弾として、「ニフティクラウドMQTT」β版を11日から提供する。MQTTは、MQ Telemetry Transportの略で、IoT/M2Mに最適な軽量・シンプルなメッセージ配信プロトコル。最少2バイトと、HTTPに比べて軽量でオーバーヘッドが少なく処理速度に優れ、省電力性にも優れる。メッセージのやり取りには「ブローカー」と呼ばれる中継サーバーが必要となり、ニフティクラウドMQTTは、このブローカー部分をクラウドで提供する。
大量かつ高頻度のメッセージ発行を実現し、MQTT特有の機能を豊富に利用できる柔軟性と、専用ダッシュボードから容易に扱える操作性が特長という。作成したMQTTブローカーに対するアクセスコントロールも可能。β版は初期費用、月額費用ともに無料で提供される。
今後、データストリーミング機能やデータ分析・可視化機能などを順次提供する予定。企業のIoTビジネスを推進する専用チームも社内に創設し、プロトタイプ開発などサービス開発の面からも、IoTに取り組む企業を支援するとしている。