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ニフティクラウド、VMware環境の災害対策を容易に行えるサービス

 ニフティ株式会社は1日、災害復旧(ディザスタリカバリ:DR)に特化したクラウドサービス「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」の申し込み受付を開始すると発表した。5月中旬から順次提供する。

 このサービスは、ヴイエムウェアのクラウドサービス「VMware vCloud Air」において提供される災害復旧サービス「Disaster Recovery」を、ニフティクラウドの環境で提供するもの。既存のオンプレミス環境がVMware vSphereで仮想化されていれば、ニフティクラウドへのレプリケーションをマウスのクリック操作で簡単に行え、DR環境を迅速に構築できるという。

 また、ニフティクラウド上の仮想サーバー(レプリカ)はコールドスタンバイ状態で保持され、15分~24時間の任意の間隔で同期を取ることが可能。有事の際には、既存環境のvCenterからの操作でフェイルオーバーできるほか、万一、既存環境にアクセスできない場合は、ニフティクラウドのサポート窓口に電話で指示すると、ニフティのスタッフがユーザーに代わってレプリカの仮想サーバーを起動する。

 なお、このサービスは既存環境の仮想サーバーのバックアップ/リストアにも適用できるとしており、今後は、既存環境からクラウドへの移行をより容易にするインポート機能などの提供も予定している。

ユーザー環境からニフティクラウドへのレプリケーション
サポート窓口への復旧指示によるVM起動

 価格は、レプリケーション(仮想サーバー単位)の場合、ストレージ100GBまでが月額5000円(税別)、ストレージ500GBまでが月額2万円(税別)。ストレージ1TBまでが月額3万8000円(税別)。料金には月に2回までのテスト切り替えを含んでおり、ネットワーク速度は100Mbps(ベストエフォート)。

 一方、フェイルオーバー(仮想サーバー単位)は1回あたり2万円(税別)で、1回につき30日間の起動に対応する。なおフェイルオーバーには、ニフティクラウドが提供する「プライベートLAN」と、「VPNゲートウェイ」または「ダイレクトポート」のいずれかのネットワーク機能が必要となる。

 ニフティでは、サービス提供開始を記念し、9月末までに「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」を申し込んだユーザーに対して、この期間中、レプリケーションおよびフェイルオーバーを無料で提供するキャンペーンを実施するとのことだ。

石井 一志