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日立、HANA環境を容易に導入できる統合製品「UCP for SAP HANA」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は7日、SAP HANA環境を容易に導入・活用できる統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform(UCP) for SAP HANA」を発表した。従来、国内では「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」として販売されていた製品の後継で、名称をグローバルで統一し、5月8日より販売開始する。

Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANA

 「UCP for SAP HANA」は、インメモリプラットフォームのSAP HANAと、日立のハイエンドブレードサーバー「BS2500」、ストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform」のミッドレンジモデルなどを組み合わせた統合プラットフォーム。基幹業務に必要な信頼性を備えた最新のハードウェアとSAP HANAを組み合わせ、事前検証を済ませた構成で提供するため、SAP HANA環境を迅速かつ容易に導入でき、企業のさまざまな業務システムにおけるリアルタイムデータ活用を促進するという。

 また、プロセッサ数が異なる3つのモデル(Sモデル/Mモデル/Lモデル)を用意し、各モデルではきめ細かくメモリ容量を選択できるので、スモールスタートからの導入でも、ビジネスの成長にあわせて柔軟にシステムを拡張可能とのこと。

 さらに、独自のサーバー論理分割機構「Virtage(バタージュ)」を適用したモデルでは、一つのハードウェアを独立性の高い論理区画(LPAR)に分割し、複数のLPAR上でSAP HANAシステムを構築できるようにした。このため、サービス事業者などは、SAP HANAシステムの導入・運用コストを削減できるほか、マルチテナント環境での安定したサービス提供を可能にするとしている。

 価格は個別見積もりで、出荷開始は5月29日からの予定。Virtageモデルは7月6日の出荷開始を予定している。

 なお、このプラットフォームの核となるブレードサーバーBS2500の「高性能サーバブレード」についても、5月8日から販売を開始する。処理性能を従来比で約1.2倍に向上させたXeon E7-4800 v3/E7-8800 v3プロセッサを搭載しており、性能が強化されている。価格は260万2000円(税別)から。

石井 一志