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オールフラッシュで「GBあたり数ドルの経済性」、Violin Memoryが出荷開始

 米Violin Memoryは17日(現地時間)、オールフラッシュストレージソリューション「Flash Storage Platform(FSP)」を全世界へ向けて出荷開始した。

 「7300/7700オールフラッシュアレイ」「Concerto OS 7」「Symphony 3 統合管理コンソール」が含まれる。同社前世代のアレイと比較してGB単価は実質75%以上削減され、競合他社と比べても25%以上も経済的という。「大規模な実装では、GBあたりの実質コストが数ドルのオールフラッシュストレージを実現でき、ディスクより低コスト。すべてのプライマリストレージをオールフラッシュにアップグレードできる製品」(同社)とアピールしている。

 中核となるのが「Concerto OS 7」で、システムレベルのフラッシュ管理・制御、ブロックレベルの重複排除・圧縮のデータ効率化エンジン、およびデータ管理・保護・回復の広範なサービスセットを、単一のOSに組み入れている。この機能は全て「Symphony 3 統合管理コンソール」経由で管理でき、ワークロード、アプリケーション、またはLUNレベルで柔軟に(1画面で)制御できるという。

 7300 FSPは、3ラックユニットで実質217TBの容量を実現。高性能と効率的なデータ削減により、システムあたり5000までの仮想デスクトップをサポートできる。

 7300E FSPは、7300と同等能力・機能を提供しつつ、最小で10TBの容量から利用できるモデル。「Pay-As-You-Grow(規模の拡大に応じた料金)」の容量ライセンスモデルにより、最大3ラックユニットで実質125TBの容量までシームレスに拡張できる。

 7700FSPは、「ゼロデータロスアーキテクチャ」を提供するハイエンドモジュラーアレイの最新世代モデル。究極の規模、可用性、柔軟性を求める顧客向けに、PB単位の複数サイトの大規模実装を対象としている。実質容量は1.3PB。2万の仮想デスクトップを6つのシェルフで提供し、データ保護サービスの独自メニューとして、同期複製およびストレッチクラスタ機能が追加される。

 各シェルフまたはアレイは100万IOPSの性能を、数百マイクロ秒から1ミリ秒未満のレイテンシで持続的に提供できるとしている。

川島 弘之