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アシスト、PostgreSQL活用のガイドラインとレクチャを提供するパッケージ

 株式会社アシストは30日、PostgreSQL環境を短期間に構築するための「Postgresガイドライン・パッケージ」を、同日より提供開始すると発表した。

 アシストでは、PostgreSQLの適用判断から、導入効果を最大限に引き出す環境構築までを短期間で実現する「Postgresコンサルティングサービス」を提供しているが、このサービスを展開する中で、「短期間で質の高いITサービスをユーザーに公開したり、Postgresの適用範囲を拡大したりするための構築/運用ガイドラインがほしい」という要望が多数寄せられたという。

 今回の「Postgresガイドライン・パッケージ」は、そうした要望を受け、チューニングなどのガイドライン策定の大幅な工数削減と、質の高い環境構築を目的として提供されるもの。アシストのこれまでの支援実績をもとにしたノウハウを「ガイドライン一式」、ガイドラインに関する講義形式の「ガイドライン・レクチャ」に集約するとともに、ガイドラインに関する質疑応答を加えてパッケージ化した。

 ガイドラインは、パラメータ設定などの物理設計に関する「1)物理設計ガイドライン」、ログ管理・メンテナンス・セキュリティなどの運用に関する「2)運用ガイドライン」、SQLやストアドプログラムのコーディングに関する「3)コーディング・ガイドライン」、データベース移行に関する「4)データベース移行ガイドライン」の4段階から構成される。これらは、部分的な提供や顧客企業の環境にあわせたカスタマイズ要件にも対応するとのこと。

 これを採用することで、技術者養成も含めた自社ガイドラインの新規作成期間を、約1年間から、技術者養成期間(約3カ月)だけに短縮し、Postgres製品導入にかかる準備コストを抑えられるのがメリット。アシストでは、Postgresを利用した安定したITサービスの公開や、商用データベースとPostgres製品の適材適所の利用によるITコストの最適化を、早期に実現させることが可能としている。

 またガイドライン・レクチャは、1ガイドラインあたり2日間、合計8日間の講義形式で提供され、レクチャ実施後の1カ月間は、ガイドラインに関する質問を受け付ける。

 パッケージの価格は、ガイドライン一式とレクチャを合わせて400万円(税別)。なお、PostgreSQLに加えて、PostgreSQLをエンジンとして利用する「Postgres Plus」が対象となる。

石井 一志