ニュース

ピュア・ストレージ、小規模向けと大規模向けのオールフラッシュストレージを提供

 ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社(ピュア・ストレージ)は22日、オールフラッシュストレージ「FlashArray FA-400シリーズ」のラインアップに、小規模向けの「FlashArray 405」(以下、FA-405)と大規模向けの「FlashArray 450」(以下、FA-450)を追加すると発表した。あわせて、同シリーズ向けOSの新版「Purity 4.0」も提供する。提供は、同日より順次開始される予定。

小規模向け、大規模向けのラインアップ拡充と、OSの強化が行われた
小規模向けの新機種「FlashArray 405」

 「FA-400シリーズ」は、HDDを搭載せず、SSDのみで構成されたプライマリSAN(FC/iSCSI)ストレージ。SLCよりも安価なMLCのSSDを利用することでコストを抑えながらも、さまざまな仕組みによって可用性・信頼性を高めているのが特長で、「(従来型のストレージに比べて)10倍高速、10倍低消費電力で、かつ、より高い信頼性を持ち、Tier 1領域のストレージとして利用されている」(米Pure Storage プロダクト&ソリューション・マーケティングディレクターのジム・サングスター氏)という。

 性能に関しては、従来モデルの中規模向け「FlashArray 420」(以下、FA-420)で最大15万IOPS(32k)と1ms以下のレイテンシ、5GB/秒の帯域を提供。フラッシュストレージで懸念される容量面についても、圧縮と重複排除の両技術を活用することで、平均5.8倍の効率化を実現しており、「FA-420」では、11~38TBの物理容量に対して、最大125TBの有効容量を提供できたという。

 今回は、上下のラインアップを拡張する2製品が新たに追加される。「FA-405」は最大実効容量が40TB(物理容量は2.75~11TB)の小規模向けモデルで、10万IOPS(32k)と1ms以下のレイテンシ、3GB/秒の帯域を提供する。また「FA-450」は、最大実効容量が250TB(物理容量は34~70TB)の大規模向けモデル。16Gbps FCをサポートし、20万IOPS(32k)と1ms以下のレイテンシ、7GB/秒の帯域と、もっとも高い性能を提供できる。

 価格はいずれもオープン。

米Pure Storage プロダクト&ソリューション・マーケティングディレクターのジム・サングスター氏
FA-400シリーズの仕様

 一方、OSの新版である「Purity 4.0」では、非同期レプリケーション機能である「FlashRecover Replication」とスナップショット機能を新たに搭載し、DR(災害対策)/BCPへの対応能力を強化。高速データロックとダークサイト・サポートの両サービスに、既存の256ビットAESデータ暗号化機能を組み合わせ、高いレベルのデータセキュリティを実現したとのこと。

 「Purity 4.0」は、有効な保守サポート契約を保有するユーザーに対しては、無償で提供される。

 なおピュア・ストレージでは、4年間以上の保守サポート契約を保有するユーザー向けに、3年目に、その時点で提供されている新機種へコントローラをアップグレードする「Forever Flash」プログラムも発表している。「FA-400シリーズ」では、OSのアップグレードや容量拡張、コントローラのアップグレードなどを無停止で行える仕組みを備えているため、稼働を止めずに最新機種へのアップグレードを行えるとのことだ。

FlashRecover Replication
Forever Flashの取り組み