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日立「Harmonious Cloud」、AWSとの直接接続が4月より可能に

 株式会社日立製作所(以下、日立)は27日、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」とAWSを高速・安定的に連携できるネットワークサービス「クラウド間接続サービス for AWS」を発表した。4月1日より提供する。

 同サービスは、AWSの専用ネットワーク接続サービス「AWS Direct Connect」に対応して、「Harmonious Cloudセンタ」とAWSを直接接続するもの。

 日立は「Harmonious Cloud」のさらなる事業強化に向け、2013年6月からAWSとの連携に本格着手。AWSを利用できるサービスメニューをラインアップに追加するとともに、AWS上でのアプリケーション構築・運用サービスの提供や、日立グループ製品のAWS対応を進めている。また、AWS認定技術者の育成に努め、2014年1月末時点で200名を超える認定技術者を輩出している。

 今回のサービスもこれらAWS連携強化に向けた取り組みの一環。「Harmonious Cloud」とAWS間を支えるネットワークサービスとして、専用回線およびネットワーク機器を冗長化したネットワーク環境を提供する。これにより、「Harmonious Cloudセンタ」と「Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)」が接続されたクラウド環境を、柔軟・セキュアに相互利用し、例えば、堅牢な日立のデータセンターを拡張するかのような、必要な時に必要なだけのコンピューティングリソースをAWSで迅速に利用できる。

 サービス概要は、Harmonious CloudセンタとAWS東京リージョンを接続するネットワーク環境を提供。50/100/200Mbpsの帯域に対応し、回線から機器まで冗長化する。価格は月額50万円(税別)から、一時金が15万円必要となる。

 日立は、AWSと連携したクラウド環境を、コンサルティングから設計、構築、運用までワンストップで提供し、クラウドへの幅広い顧客ニーズに対応したハイブリッドクラウドを実現するとしている。

川島 弘之