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日立情報制御、性能を約1.5倍向上させたRed Hat Linux搭載の産業用サーバー

HF-W6500/LXモデル45

 株式会社日立情報制御ソリューションズ(日立情報制御)は21日、Linuxを搭載した産業用サーバー「HF-W6500/LXモデル45」を販売開始すると発表した。Red Hat Enterprise Linux 6.4に独自のRASプログラムを付加し、信頼性を向上させたLinux OSを採用しているという。

 「HF-W6500/LXモデル45」は、Linuxを搭載した産業用コンピュータの新モデル。24時間連続稼働を、10年にわたる長期使用を想定し、各部に長寿命部品を採用しているため、導入後の製品や部品の交換回数を減らしており、新たな製品の購入や機能再検証にかかる費用を抑えられるのが特徴という。

 具体的には、プリント基板からコネクタ、IC、ディスクリート素子まで、厳しい評価基準を満たした部品を採用。またメインメモリにはECCメモリを採用して稼働率の向上を図るとともに、製品出荷時には全数温度試験を実施し、フィールド故障率の低減にも務めているとのこと。

 さらに、稼働状態やハードウェア故障を知らせる状態表示デジタルLEDを筐体前面に装備したほか、リセットボタンを押した際にメインメモリの内容をHDDに保存するメモリダンプ機能、HDDの使用時間を記録、監視する機能、ハードウェア障害をSNMPによりリモート通知する機能などを備えており、システムの信頼性を向上させている。

 性能面でも、CPUにCore i7-610E(2.53GHz)を採用し、従来機と比べて約1.5倍の性能向上を実現した。

 日立情報制御ソリューションズでは、安定稼働が求められる半導体検査や生産工程制御、情報・通信、電力、交通分野の監視・制御といった分野へ販売する考えで、年間10億円の売り上げを目指している。

石井 一志