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ワコール、顧客の会員登録をタブレットで効率化、全国180の直営店で

 富士通株式会社は18日、株式会社ワコールのタブレット端末を活用した会員登録システムを構築したと発表した。ワコールの全国180店舗ある直営店にタブレット端末を設置し、顧客自身が個人情報を直接入力できるようにすることで、個人情報管理のセキュリティ向上、顧客情報登録のランニングコスト削減、顧客情報のリアルタイムな反映を実現した。

 ワコールは創業以来、「世の女性に美しくなってもらうことによって広く社会に貢献する」という経営理念の元、60年以上、製品やサービスを提供し続けてきた。そんな中、直営店では顧客へ充実したサービスを提供するため、2001年に会員制度を導入し、ポイントカードを発行。このサービスをさらに拡充するため、第一弾として全国180の直営店にタブレット端末を設置し、顧客自身が個人情報を直接入力できるシステムの運用を開始した。

 同システムは、店頭のタブレット端末に顧客自身が個人情報を入力する。シンプルかつ入力しやすいシステムとし、手書き入力にも対応することで、キーボード入力に不慣れな顧客も簡単に登録できるようにした。

 店頭で顧客に紙の申込書に記入してもらい、本部へ送付してデータ入力するという手間が省けるため、データ入力や申込書の印刷費、配送費などのコストを削減したほか、個人情報管理のセキュリティレベルも向上したとする。

 また、今までは顧客が入会してから本部でデータ入力を完了するまでに最大2週間を要していたが、同システムによりリアルタイムに顧客情報を登録・活用できるようになったのもメリット。

 ワコールは同システムを契機に今後、会員登録システムをさらに発展させ、さらなるサービス強化を図る予定としている。

川島 弘之