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DCSとレッドハット、「JBoss」ミドルウェアを基盤としたソリューション提供で協業

 三菱総研DCS株式会社(以下、DCS)とレッドハット株式会社は27日、オープンソースミドルウェア製品群「JBoss」を基盤としたソリューション提供で提携すると発表した。

 DCSでは、他社との差別化を進めるための一環で、オープンソースソフト(OSS)を用いたシステムインテグレーションサービス提供を推進することを決めており、その中でJBossミドルウェアを、Javaアプリケーション開発における社内標準の開発および実行基盤に位置付けている。

 また、すでにDCSは、金融機関向けのシステムや自社が提供するSaaS型人事給与サービス「PROSRV on Cloud」にJBossミドルウェアを活用するなど、多くの実績を持っており、これらの実績を背景としてJBossミドルウェアを積極的に活用することで、開発業務の効率化と品質の安定化、そして迅速かつ低コストでのソリューション提供を目指すという。

 具体的には、JBoss Seamを拡張した開発フレームワークを開発・実行の基盤として利用し、システム構築する「JBossインテグレーションサービス」、他社製品からJBossミドルウェア製品への移行アセスメント、開発・保守を行い、コスト削減を支援する「JBossマイグレーションサービス」、JBossミドルウェアを基盤としたワークフローアプリケーションを構築する「ワークフロー導入サービス」などを提供するとのこと。

 またこうしたソリューション提供にあたって、JBossミドルウェア開発技術者を計画的に育成し、提供体制の強化も進めていく。

 一方レッドハットでは、DCSのソリューション提供において全面的な技術サポートを提供し、さらなるOSS普及に貢献したい考えである。

(石井 一志)