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日立システムズ、中国向けERPと連携した日本語会計報告書作成クラウドサービス

 株式会社日立システムズは11日、中国向けのERPパッケージ「用友ERP-U8」と連携する日本語会計報告書作成クラウドサービス「明朗快計 クラウド版」を発表した。株式会社ブリッジとの協業により提供されるもので、同日より販売を開始している。

 日立システムズでは、中国で大きなシェアを持つ用友軟件のERPパッケージ「用友ERP-U8」の財務データから、B/S、P/Lなどの日本向けの会計報告を自動作成するパッケージ「明朗快計」を、2012年9月より販売開始している。

 今回発表された「明朗快計 クラウド版」は、その機能を月額課金のクラウドサービスとして提供するもの。従来の明朗快計では、専用線やIP-VPNなどの回線をユーザー企業側が用意する必要があったが、クラウド版ではインターネットの利用環境があれば明朗快計を利用できるほか、日中勘定科目マッピングテンプレートや詳細なマニュアルが準備され、従来は日立システムズの技術者が行っていた導入作業をユーザー企業側が行えるようになったことで、コストを抑えた導入が可能という。

 また、システムは日立システムズがデータセンターで管理するため、サーバーのメンテナンス、セキュリティ対策といった運用時の業務負担を低減するとのこと。

 価格は、初期費用が29万4000円から、月額費用が6万3000円から。

 なお、クラウド版の発売にあわせ、従来の明朗快計もサービス体系を変更。初期導入費用を約50%以上低減したとしている。

(石井 一志)