NEC、コジマに接客支援システムを導入~2500台のAndroidタブレットを活用へ


 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、株式会社コジマが、タブレット端末「LifeTouch L」を活用した接客支援システムを採用したと発表した。コジマでは全国の店舗で合計2500台のLifeTouch Lを導入し、販売員の接客対応の品質向上、販売業務の効率化などを目指すという。

 今回、NECが提供するシステムを使うと、商談時に商品情報やサービスの内容、他店も含めた在庫情報などのさまざま情報をタブレット端末に表示させ、顧客へその場で情報を提供できるようになる。また、販売員が、購入履歴や修理履歴、接客履歴などの顧客情報を活用して、顧客のニーズに応じた対応を行うのを支援するほか、商品の決定や配送日の指定といった、商品購入に至るまでの手配もタブレット端末から事前に登録可能になるため、レジでの待ち時間を短縮できるという。

 さらに、販売業務にかかわる機能をタブレット端末から操作可能とすることで、事務所に戻って在庫状況や配送予定日の確認を行う必要がなくなるなど、販売業務の効率化を実現した。今後は、タブレット端末を活用した店舗内・全社の情報共有や、テレビ会議、eラーニングなど店舗業務の効率化についても検討する。

 タブレット端末としては、10.1型タッチパネル液晶を備えるAndroid 4.0モデル「LifeTouch L ビジネス向けモデル」を採用した。大型の液晶を備えながらも薄さ7.99mm、約540gと薄型・軽量を実現しており、またデュアルコアCPUによる快適な動作と、最大約13時間のバッテリ稼働に対応することから、こうした用途において十分に活用できるとしている。

 なおこの事例では、「スマートデバイス端末管理サービス(MDMサービス)」と連携することにより、セキュリティを確保しながら、組織や従業員の変更に伴う運用管理にも迅速に対応するとのこと。

 一方でサーバー環境については、店舗サーバーをNECのデータセンターに集約してプライベート環境を構築し、店舗側でのサーバー管理負荷を軽減した。あわせて、全店合計で約1400台のPOS端末「TWINPOS5500Ui」の提供や、POS端末などの使用者を認証する仕組みとして、非接触型で指紋認証と指静脈認証を同時に実施する「非接触型指ハイブリッドスキャナ」の提供なども行っている。

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