日本マイクロソフト、Lync Onlineを清水建設に導入~2013年3月までに全社展開を完了予定


 日本マイクロソフト株式会社は16日、清水建設株式会社が、コミュニケーション基盤にクラウド型コミュニケーションサービス「Lync Online」を導入し、全社向けに展開を開始したと発表した。

 2012年8月に本社移転を行った清水建設では、最新のビル制御とITの融合やIPネットワークの統合などを行う一方で、海外市場への積極的なシフトに伴って、ワークスタイルやコミュニケーションのあり方を見直しており、その一環として今回、Lync Onlineを導入した。

 その直接のきっかけは、2001年に構築された社内電子電話帳の見直し。社員の電話番号とメールアドレスをここから検索できるが、すでに構築から10年以上経過しているため、本社移転のタイミングで新システムへの移行が検討されていたという。

 導入にあたってLync Onlineが評価されたのは、プレゼンス機能やIM(インスタントメッセージング)を容易に利用できるなど、機能が充実している点。また、マルチデバイス対応、大規模導入に耐え得る信頼性、導入済みのActive Directoryと連携したシングルサインオン機能、クラウドサービスであることから全世界で利用可能な点なども評価された。

 さらにコスト面では、清水建設が締結しているMicrosoft Officeのボリュームライセンス契約(Enterprise Agreement)を有効活用でき、追加コストを最小限に抑えられる点も有利だったとのこと。

 同社では、2013年3月までに全社員1万1000名を対象とした展開を完了する予定。また一部社員へのスマートフォンの展開も計画されており、Lync Onlineとの相乗効果が期待されているとのことだ。

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(石井 一志)
2012/11/16 15:08