アイ・オー、スマホだけで設定可能、24台まで同時監視可能なネットワークカメラ
「TS-WLCAM」。12月下旬発売、7400円 |
アイ・オー・データ機器株式会社は11月14日、QRコードを読み取るだけのかんたん設定ネットワークカメラ「TS-WLCAM」を発表した。カメラで撮影した写真やストリーミング映像は同じLAN上のNASに保存できる。価格は7400円で、12月下旬の出荷を予定する。
「TS-WLCAM」は、130万画素、1280×960のHD画質に対応するネットワークカメラ。有線LAN端子のほかIEEE 802.11n/g/b対応の無線LANを内蔵。LANケーブルの配線がしにくい場所にも無線接続することで簡単に設置できる。製品にはカメラスタンドが同梱されており、スタンドを天井などに固定すれば吊り下げ設置も可能だ。
市販のモバイルバッテリー(5V 0.5A以上)にも対応し、電源ケーブルが配線できない場所でも設置可能。USB電源ケーブルを標準添付しており、スマホやタブレット用などで利用されている市販のUSBモバイルバッテリーで給電できる。
カメラの登録は、スマートフォンやタブレットでQRコードを読み取るだけのかんたん接続「QRコネクト+」に対応。専用アプリ「LCAMView」をダウンロードしてQRコードを読み取るだけでカメラの登録・設定ができるため、設定にネットワークの知識は必要ない点が特徴となっている。有線接続なら、QRコードを読み取るだけですぐに使い始められる。
ネットワークカメラはLANを超えて遠隔地や外出先のPCやスマホなどからアクセスできる必要があるため、従来製品では複雑な登録・設定が必要だった。今回の「TS-WLCAM」では、かんたん接続アプリ「LCAMView」で製品貼付の「かんたん接続シート」のQRコードを読み取るだけでカメラ接続情報の登録が完了する「QRコネクト+」(QRコネクトプラス)に対応。アイ・オー・データでは「QRコネクト+」の技術について特許を出願中だという。
「TS-WLCAM」利用イメージ |
無線は、2.4GHz帯のIEEE 802.11n/g/bに準拠。セキュリティはWEP(64/128bit)、WPA-PSK(TKIP)、WPA2-PSK(AES)に対応する。無線設定は、WPSによる設定にも対応。カメラの背面にあるWPSボタンを押すだけで接続設定が行える。なお、有線接続と無線接続は排他利用となる。また、IEEE 802.11n利用時には、WPA-PSK(TKIP)とWEPを選択した場合には十分な速度が得られないとしている。
専用アプリ「LCAMView」は、複数台の登録&同時モニタリングにも対応。複数の場所にカメラ「TS-WLCAM」を設置し、同時に複数のストリーミング映像を表示することができるため、各営業所などに設置したり、防犯カメラとして店舗で複数台設置するといった用途にも利用できる。
映像の動きを検知して知らせる機能も搭載。最大3カ所まで、あらかじめ設定した範囲内の動作を検知すると、画像をサーバーに記録したり、メールで知らせることができる。なお、動き検知機能については、パソコンで表示している時のみ設定が可能となっている。
また、カメラの簡単な位置登録を行うことで、アプリ内で表示する地図上にカメラのマークが表示される機能を搭載。全国の営業所に設置したカメラを、マップ上から選択、ライブビューを見ることができる。Internet Explorerからの遠隔操作で最大4倍までのストリーミング映像のデジタルズームに対応する。
パソコンの対応OSは、Windows 8(32/64bit)、Windows 7(32/64bit)、Windows Vista(32bit)、Windows XP(SP3以降)、Mac OS 10.6~10.8。Windows RTには対応していない。スマートフォン・タブレットの対応OSは、Android 2.2~2.4、Android 3.2、Android 4.0/4.1、iOS4~6。
レンズはCMOS130万画素を採用。対応解像度・最大撮影レートは1280×960(10fps)、640×480(30fps)、320×240(30fps)。対応フォーマットは、動画はMJPEG、静止画がJPEG。サイズは66×37×80mm、重量は約90g。
「TS-WLCAM」をアイ・オーの各オフィスに設置。地図から選んで見たり、一覧することも可能(1画面4台まで) | NASの保存設定もスマホ・タブレットだけでできる |