ミラクル・リナックス、The Linux Foundationに加入~組み込みLinuxを普及啓発


 ミラクル・リナックス株式会社は6日、The Linux Foundationに加入したと発表した。

 The Linux Foundationは、Linuxの成長を手助けする非営利コンソーシアム。2007年に設立され、Linuxおよびオープンソースソフト企業からの支援で運営されており、世界中の開発者の共同作業を支えている。

 ミラクル・リナックスは、エンタープライズ用のLinuxディストリビューションだけでなく、カーネル技術を生かして組み込みOS事業にも本格参入し、カーナビゲーション、自動販売機、医療機器、映像配信機器など用途別専用機器向けの組み込みLinux「Embedded MIRACLE」を提供している。年間のライセンス出荷本数は1万本を超え、中でも組み込みOSの割合が73%を占め、前年比470%で伸長しているという。

 The Linux Foundationでは、自動車や家電分野における組み込み用Linuxにかかわる活動も活発になり、ミラクル・リナックスの目指す方向性と合致することから、今回加入する運びとなった。同社は加入により以下を目指す。

  • エンタープライズ用途で培ってきた高い品質のLinuxを自動車や家電の分野にも応用し、Linuxのさらなる普及と業界への技術貢献を推進
  • 各製品で使用する共通部分であるカーネルを、長期に渡って開発および保守する共同プロジェクト、Long Term Support Initiative への参加と技術貢献
  • 自動車向けに最適化されたリファレンスプラットフォームを共同で開発するAutomotive Grade Linux workgroupへの参加と技術貢献
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(川島 弘之)
2012/11/6 15:42