SBT、社内PC300台をVDIへ移行~「Trend Micro Deep Security」でウイルス対策


 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(SBT)は、BCP対策として社内PC300台を仮想デスクトップへ移行。仮想マシンのセキュリティ対策にトレンドマイクロ製品を採用し、8月より本格稼働を開始した。

 SBTでは東日本大震災をきっかけにBCPの見直しを図り、災害時に交通機関が停止・混乱してオフィスに出社できない場合においても、平時通りに業務を継続する仕組みとして、仮想デスクトップへの移行を検討してきた。2011年夏頃からトレンドマイクロと共同で検証を行い、社内クライアントPC300台を仮想デスクトップへ移行。

 仮想デスクトップのウイルス対策として、各仮想マシンにエージェントをインストールするセキュリティソフトでは、1台のホストマシンに負荷がかかりすぎることから、ハイパーバイザー上で動作するセキュリティツール「Trend Micro Deep Security」を採用した。

 Trend Micro Deep Securityは、仮想OSのカーネルレベルで動作するAPI「VMware vShield Endpoint」を利用することで、各仮想マシンにエージェントを導入せずに仮想環境全体のウイルス対策を実現できるため、1台のホストマシンに多数の仮想マシンを稼働させる場合でも低負荷で安全性を確保できるのが特長。

 SBTは、この移行により、情報システム部門におけるPCのセットアップやセキュリティ対策の適用と行った作業工数を75%削減できたという。今後は2013年3月末までに社内クライアントPC400台を新たに仮想デスクトップへ移行するほか、2012年12月からは今回の経験を基に、仮想デスクトップ移行時のコンサルティングサービスやBCP対策製品を組み合わせたトータルソリューションを提供する予定。

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